ニューヨーク・ヤンキースは、エース田中将大の2年連続開幕投手を正式アナウンスしていない。指揮官ジョー・ジラルディは現地28日、田中のオープン戦最後の登板となる29日の結果を見て判断すると明かした。
ご存知の通り田中の前回登板では、ナショナルズに打ち込まれ4回7失点という不本意な結果に終わった。
それだけではない、今季のオープン戦では防御率7.36と、これまでのシーズンで最悪。昨年の大一番でも懸念された被本塁打も3本浴びている。
ただ、GO/AOレシオは、オープン戦で2.67(昨年同時期は2.10)。意図するところはゴロアウトで打ち取るグラウンドピッチャーへの移行を感じさせる数値を示している。
昨年から多投しだした2シームでボールを動かして、少ない球数で打者を打ち取りイニング数を稼ぐ。メジャーでスターターが求められる「年間200イニング」を達成するという田中自身の目標なり方針が伝わってくる。
昨年も規定投球回数に達しなかった田中が、自身のスタイルを模索していると考えられなくもない。
しかし、ジラルディ監督は、田中が春季キャンプを通して安定していないと見ているようで、「開幕戦の先発について本格的に話し合う前にまず、彼の準備が整っていて、本人も状態が良いと感じられていることを確信したい」と語り、開幕投手の正式アナウンスをしていない。
今季のヤンキース・ローテーション
ヤンキースの今季の先発ローテは、MLB公式サイトのデプスを見ると田中将大が1番手。次にマイケル ピネダ、ネーサン エオバルディ、ルイス セベリーノが続く。そして、5番手の座をサバシアとイバン ノバが争っている。
FOXスポーツが伝えたところによれば、ノバも結果を残せてないがサバシアよりもはるかにキレがあり、仮に年俸2,500万ドル(約28億3,000万円)のサバシアが、リリーフに回ることになった場合、ジョナサン パペルボン投手(ナショナルズ)を抜いて、最も年俸が高いリリーバーになると伝えている。