MLBトレード情報
ヘイワード獲得、ファウラー再契約の影響か!?
シカゴ・カブスとオークランド・アスレチックスの間でトレードが成立している。
CBSスポーツなどが伝えたところによれば、カブスからは30歳のクリス コグラン外野手。その見返りとしてアスレチックスからは若手25歳のリリーバー、アーロン ブルックスがトレード要員になる。
Cubs trade outfielder Chris Coghlan to A's for pitcher Aaron Brooks https://t.co/LnqKJogeAR pic.twitter.com/1Kl7wVJNbD
— CBS Sports MLB (@CBSSportsMLB) 2016年2月25日
今回、カブスがトレードしたクリス コグランといえば、ご存知の方も多いと思うが、パイレーツに移籍して「4番ショート」として活躍中だったカン ジョンホ(姜正浩)内野手に仕掛けたハードなスライディングで物議を醸した選手。
全米でヘッドラインニュースにもなったプレイだが、簡単に説明すると昨年9月17日のカブス対パイレーツ戦で、カン ジョンホ遊撃手は、初回1死満塁のピンチで相手のセカンドゴロでダブルプレーを取るため二塁に入った際、一塁走者のコグランのスライディングを受けて負傷。そのままフィールド上で昏倒した。
カン ジョンホ遊撃手は、病院に直行し緊急手術を受けた。左足の内側側副靭帯断裂と腓骨骨折の重傷を負い、プレイオフを含めてシーズン絶望の重傷だった。
このシーンは、コグランのダブルプレイを阻止する二塁へのスライディングが二塁ベースより選手にしたタックルのように映り論議を呼んだ。
メジャーではよくある二遊間の華麗なダブルプレイという見せ場だったが、悲惨な故障退場につながりニュースになった。
コグランはルーキーだったマーリンズ所属の2009年にも、当時レイズの二塁手だった岩村明憲(現福島ホープス選手兼任監督)に対して同じような激しいタックルを浴びせ、この一撃で、岩村は左膝前十字靭帯断裂の重傷を負ってシーズンを棒に振った。
当時、岩村の指揮官は、現カブスの指揮官ジョー マドンだった。そのカブスが、コグランを放出した。
本来なら、コグラン外野手の成績やトレード相手の数字を紹介するところだが、どうしてもこの選手の場合は、そのプレイ経歴を紹介せずにいられない。成績の気になる方は「Baseball-reference」でも眺めていただきたい。
Dexter Fowler, thought to be headed to Orioles, re-signs with Cubs https://t.co/dkQOHhyJgp pic.twitter.com/HywR89929d
— CBS Sports MLB (@CBSSportsMLB) 2016年2月25日
今季のカブスは、大物外野手ジェイソン ヘイワードがFAで加入。さらに、ユーティリティーとしては格の違いがあるベン ゾブリスト内野手(34)が加入。
ここへ来てオリオールズと3年3,300万ドルで合意と伝えられたデクスター ファウラー外野手も一転、カブスと再契約したと報じられている。
そして、ムードメーカーでチームに献身的な川崎宗則(34)。日本で実績を積んだカブスの元ドラフト1位入団のマット マートン外野手(34)が阪神タイガースからFA(マイナー契約)で加入。
そうした事もあってコグラン外野手は、お払い箱になったのかもしれない。