カブスとメッツのトレードが成立した。カブスのファイヤーセールが止まらない。コロナの影響もあってカブスの財政事情は相当逼迫しているのかもしれない。
フラッグディール・トレード情報
カブスがハビアー・バイエズ遊撃手と先発右腕トレバー・ウィリアムスを放出し、メッツは昨年のドラフト1巡目指名のピート・クロウ・アームストロングをカブスへ移動させる2対1のトレードが成立した。
メッツには今季開幕を直前にした3月31日に10年総額3億4100万ドルの大型契約延長に合意したフランシスコ・リンドーアがいる。
リンドーアは大騒ぎした割には今季は不振(打率.228/11本塁打/OPS.702)で、コスパの悪さを発揮しているが、同ポジションのバイエズが二塁に回ってリンドーア遊撃手と二遊間の仲良しプエルトリコ代表コンビを組むことになりそう。
バイエズは先日、「二塁へのコンバートを受け入れるのはリンドーアと一緒にプレーできる場合だけ」とコメント。今季91試合に出場して打率.248、22本塁打、65打点、13盗塁、OPS.775とリンドーアと同様にやや精彩を欠いている印象。
バイエズは昨季もOPS.599と不振で2018年に34本塁打、111打点をマークした頃のイメージからはトーンダウンしてリンドーアと同じくコスパの悪いイメージの選手になったが、なかよしコンビの誕生で好結果が出るかもしれない。
バイエズのポテンシャルは評価するが、冷静に分析してそういったスタッツの低下も放出の原因かもしれない。
先発の頭数が足らないメッツにとっては、ひょっとすればトレバー・ウィリアムスのほうが後半戦のプラスになるかもしれない。
メッツはビッグネームを獲得して華やかな二遊間コンビを誕生させた。これが今季からオーナーが変わった球団の新規開店の目玉商品にしたいようだが、そのセールスプロモーションが成功するのか、後半戦が見ものだ。
カブスへ移籍するクロウ・アームストロングは昨年のドラフト1巡目(全体19位)指名でメッツに入団した19歳の外野手。ドライチ様のご威光みたいなもので、メジャーリーガー2人の対価として移籍するわけだが未知数の部分も多く、今回のトレードはカブスよりメッツの方にメリットがあったように感じる。
We’ve acquired two-time All-Star infielder Javier Báez, RHP Trevor Williams and cash considerations from Chicago (NL) in exchange for minor league outfielder Pete Crow-Armstrong. https://t.co/iguq38bish
— New York Mets (@Mets) July 30, 2021