MLB メジャーリーグ物語

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オリオールズの売却がオーナー会議で正式承認 カル・リプケン氏らのグループに

 

 オリオールズの球団売却が正式に成立した。今年1月末の時点で合意に達していたが、オーナー会議は満場一致でオリオールズの球団売却を承認した。

 

 

 アンジェロス家から地元出身の実業家デービッド・ルーベンスタイン氏が率いるグループへの球団売却について、オーナー会議が満場一致で承認し、ルーベンスタイン氏がオリオールズの新たな筆頭オーナーとなることが正式に決定したことをMLB公式サイトが伝えている。

 

 

 

 売却額は17億2500万ドル(約2590億円)。ルーベンスタイン氏は米投資ファンドカーライル・グループの共同創業者で、経済誌フォーブスによると総資産は37億ドル(約5370億円)。

 

 今回の買収劇には、同氏の他にも球団のレジェンドともいえる鉄人カル・リプケン氏や、投資会社アレス・マネジメントの共同創始者、マイケル・アロゲッティ氏らがオーナーグループに属している。

 

 前オーナーで23日に94歳で死去したピーター・アンジェロス氏は1993年に1億7300万ドル(約251億円)でオリオールズを買収したが、近年は息子のジョン・アンジェロス氏が実質的なオーナーとして表に立っていた。

 

 アンジェロス家が買収して約30年が過ぎたが、その間、球団の価値は約10倍に膨れ上がった。

 

 MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「デービッド・ルーベンスタイン氏がオリオールズの新しい支配人として、メジャーリーグの各球団からの承認を得たことを祝福します」とのコメントを発表。

 

 「ボルティモア出身で、生涯を通じてオリオールズのファンでもあるデービッドは、オリオールズを前進させるのに相応しい人物です。我々はデービッドと彼のパートナーたちをフランチャイズの新しい支配人として歓迎します」と述べた。

 

 オリオールズは昨季101勝61敗を記録して9年ぶりにア・リーグ東地区を制覇。

 

 アドリー・ラッチマン、ガナー・ヘンダーソン、グレイソン・ロドリゲスらがすでにメジャーの舞台で活躍しており、有望株のジャクソン・ホリデイを筆頭に、ファーム組織は球界随一の充実度を誇っており、プロスペクト(若手有望株)の層も非常に厚い。

 

 ヤンキースやレイズ、ブルージェイズなどレベルの高い群雄割拠のAL東地区だが、オリオールズの熱心なファンでもある新オーナーのもと再建期から黄金期の到来が期待されている。