FA市場に残っていた大物選手の中で個人的にも注目していたクローザー、ジョシュ・ヘイダーの着地点が決まったようだ。
MLB契約情報
リーグ最優秀救援投手を3度受賞するなど、現時点でメジャートップクラスのクローザーであるジョシュ・ヘイダーが、アストロズと5年総額9500万ドルの契約で合意した。
ヘイダーとアストロズの契約には、オプトアウトやオプションは含まれていないが、全チームに対するノー・トレード条項やア・リーグ最優秀救援投手賞を受賞した時にボーナスが付くインセンティブは契約の中に盛り込まれているようだ。
ヘイダーは29歳。5年半在籍したブリュワーズ時代のイメージが強い選手だが、2022年の夏にパドレスにトレード移籍。
今季は61試合、56.1イニングで85三振を奪うなど、33セーブ、防御率1.28、FIP2.69、WHIP1.101を記録。リリーバーとしてMLBファーストチームにも選ばれた。
Astros, LHP Josh Hader reportedly agree to 5-year deal, according to @MLBNetwork insider Jon Heyman. pic.twitter.com/aqyjAhPJXr
— MLB (@MLB) January 19, 2024
一時は登板過多からかシーズン防御率5.22(2022年)に悪化したこともあったが、今季は全盛期の凄みを取り戻したようだった。
アストロズと合意間近の報道が流れたいたが、ヘイダーはマイナー時代の2013年途中から2015年途中までの約2年間、アストロズに在籍した経験があり、8年半ぶりの古巣復帰となった。
個人的にはレンジャーズあたりが獲得して欲しかったが、ジム・クレイン・オーナーは「ライアン・プレスリー、ブライアン・アブレイユと合わせて質の高いリリーバーが3人揃った。どの順番で投げても7~9回は強力だ。再びワールドシリーズ制覇するチャンスが出てきたと思う」と補強の手応えを口にしたという。
なお、ヘイダーはパドレスからのクオリファイング・オファーを拒否しているため、アストロズは今年のドラフトで指名権を1つ失うことになる。