MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

《リリーフ投手ランキング》 依存度が高まるリリーバーの重要性

ゲームの行方を左右するリリーバーたちの存在

 

ここでは近年、その依存度が確実に高まっているリリーバーたちのランキングをWARを基準にして出してみた。

 

ポジション別TOP10 《リリーフ投手編》

 

データサイト「ファングラフス」のWAR(fWAR)によるランキングだが、「Top 10 Right Now」リリーフ投手TOP10と比較すると興味深い。

 

 

リリーフ投手 WARランキング

1位 リアム・ヘンドリックス(アスレチックス) 3.8

2位 カービー・イエーツ(パドレス) 3.4

3位 ジョシュ・ヘイダー(ブルワーズ) 2.3

4位 セス・ルーゴ(メッツ) 2.2

5位 テイラー・ロジャース(ツインズ) 2.1

6位 ブランドン・ワークマン(レッドソックス) 2.1

7位 フェリペ・バスケス(パイレーツ) 2.1

8位 ニック・アンダーソン(レイズ) 2.1

9位 アロルディス・チャップマンヤンキース)2.0

10位 ケン・ジャイルズ(ブージェイズ) 1.8

 

 

 18年の日米野球でも来日したカービー・イエーツ(パドレス)が41セーブで最多セーブ王に輝いた。ケン・ジャイルズ(ブージェイズ)が10位なのに下の「Top 10 Right Now」では入っていない。それどころかWAR22位のアダム・オッタビーノ(ヤンキース)が「Top 10 Right Now」では8位。これはERA1.90が評価されたのかもしれない。たしかに、地区優勝のヤンキースの中盤を支えたイメージは強い。

 

ランキングとはそうした印象も加味されるのだろう。WAR31位のウィル・スミス(ブレーブス)が「Top 10 Right Now」では10位に入っている。ちなみに、エンゼルスのクローザー、ハンセル・ロブレスがWAR1.8で11位。

 

 

「Top 10 Right Now」リリーフ投手TOP10 

 

◆救援投手

1位 カービー・イエーツ(パドレス

2位 アロルディス・チャップマンヤンキース:昨年8位)

3位 ジョシュ・ヘイダー(ブルワーズ:昨年3位)

4位 リアム・ヘンドリックス(アスレチックス)

5位 ライアン・プレスリーアストロズ

6位 ブランドン・ワークマン(レッドソックス

7位 セス・ルーゴ(メッツ)

8位 アダム・オッタビーノ(ヤンキース

9位 テイラー・ロジャース(ツインズ)

10位 ウィル・スミス(ブレーブス

 

 

 MLBネットワークの恒例企画である各ポジション別ランキング「Top 10 Right Now」が発表されているが、「Top 10 Right Now!」は、Statcastのデータや旧来の指標による攻撃面・守備面での成績、そしてMLBネットワークのリサーチ・チームによる分析を総合的に判断しているということだが、この「総合的」というのが、あまり当てにならない気がする。

 

 ランク付けに関しては金融関係の格付け会社であっても「いい加減な実態」などが指摘されているので、スポーツ関係のこうしたランキングは、なおさら信用していない。メジャーの場合でも例えば10位と11位の選手では、その差を示す根拠がいい加減だったりするものだ。

 

 いずれにしてもここに列挙した投手たちが試合のモメンタムを左右することには異論がないだろう。日本人選手としては、平野佳寿マリナーズ)やレッズとマイナー契約田澤純一がリリーバーだが、彼らたちの動向にも注目していきたい。

 

※2月19日の記事を加筆して再ポストしています。