MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

エンゼルスがアストロズに大敗 ドアマットでも意地をみせてくれ

 

 

MLB2023 GAMEDAY

 

ドアマットのように踏みつけられても意地をみせろ

 

8月前半に悪夢の7連敗。そのあと2連勝で勝率5割に戻したエンゼルスは現地8月11日、敵地でアストロズとの3連戦がスタート。

 

そのGAME1はフラッグディールトレードでニューヨークから古巣に戻ってきたアストロズの250勝投手ジャスティン・バーランダーエンゼルス打線を相手に6イニングを3失点で移籍後初勝利。

 

一方、大谷翔平がMVP級の活躍をしてなんとか5割ラインをキープしているエンゼルスは、なす術もなく昨年のワールドチャンピオンの前に完敗している。

 

エンゼルス 3
アストロズ 11

ニミッツメイドパーク

 

 

エンゼルス大谷翔平投手は「2番DH」でスタメンで出場し、4打数1安打だった。大谷とバーランダーの過去の対戦成績は、20打数4安打、打率2割、2本塁打、9三振だったが、この日は3打数1安打。

 

第1打席は、カウント2-2から外角低めのチェンジアップに泳がされ、セカンドゴロで凡退。3回1死一塁で迎えた第2打席は、2-2からのスライダーに空振り三振。

 

見せ場は6回無死一塁で迎えた第3打席だった。この打席では内角高めの時速94マイル(約151マイル)の4シームを詰まりながらもセンター前へ運んだ。

 

相手が救援右腕モンテロに代った8回の第4打席は、フルカウントから際どい低さのボールをストライクと判定され、見逃し三振に倒れた。これで今季の打撃成績は打率.305とOBP.409、OPS1.071となった。

 

完敗の内容だった試合展開

エンゼルスは先発左腕のリード・デトマーズが3回途中で7失点と火だるま状態で降板。これで2勝9敗、防御率5.27。前回も7失点しておりマイナーで見直した方が良いだろう。

 

こういう投手でも使い続ける理由は来季への期待と育成。それと6人ローテーション制による編成的な厳しさだろう。

 

今さら仕方ないことだが、限られた総予算の中で3人の好投手を抱えるだけでも大変なのに、大谷の中5日制による負の要因で弱い投手陣にさらに1枚加える必要が生じ、どうしても先発ローテーションの質は悪くなる。

 

かといって大谷翔平はこれまでも安い年俸でチームに貢献している。費用対効果は、この数年のトラウトよりも上だから大谷は責められない。プラス効果の方が誰が見ても大きいのは事実。

 

だから3年間平均50試合ぐらいしか出場できていないアンソニー・レンドンあたりに大金を使わなければもう一人、エリートクラスの先発投手(1年2000万ドルクラス)を加えることができるのに、これだけは大艦巨砲主義のダメオーナーとそれに従ってきたフロントのイエスマンたちの責任だから選手や現場のマネージャー(監督)の責任ではない。

 

言い出せばきりがないが、何年間も負け越しが続くとスタッフや選手にも負け犬根性が染みつく。だからそれがない若手のザック・ネト遊撃手やローガン・オホッピー捕手、ミッキー・モニアック外野手に期待するしかない。

 

選手は毎年半数近くが入れ替わる。だからドアマットのように毎年毎年踏まれている悔しさを監督、コーチやスカウトマンや編成スタッフは感じるべきだ。オーナーがアレだから仕方ない部分はあるけれども...

 

気になる個人タイトル 打撃成績は? 

エンゼルスファンには気の毒だが、弱いのは分っているので勝ち負けを一喜一憂していても仕方がない。大谷だけを注目したい。

 

打撃部門ライバルのカイル・タッカーは今日の試合でも4の0で打率を落とし打点も84のままだ。

 


打点部門で89打点でトップのレンジャーズのアドリス・ガルシアも3の0で打点は増えず大谷との差は6のまま。

 

大谷の本塁打は依然として40本塁打で2位と9本差のトップだ。打率は隠れ首位打者のコーリー・シーガーが4の0で打率を.348に少し落とした。