エンゼルスの大谷翔平がリアル二刀流でホームでのアスレチックス戦に今季6回目の先発登板。大谷は珍しく同じイニングに2本塁打を献上して今季最多の1イニング5失点を許した。ただし、自身も長短3安打で反撃して8対7で勝利。このカード3勝1敗で勝ち越しを決めた。
大谷翔平 二刀流DAY
打者ではサイクル安打まであと一打に迫る活躍
エンゼルスは移動日の前日だったが、二刀流にとってナイターの翌日のデーゲームはコンディション調整が難しいのかもしれない。
大谷翔平は3回まで一人のランナーも許さず5奪三振(うち4三振が空振りの三振)と見ていて気持ちの良い内容だった。
ただし、5点を先取した直後の4回にアスレチックスの先頭打者ルイーズにデッドボールを与えると、足で揺さぶられてリズムを乱した。
続く打者に四球を与え、次打者ルーカーに91.2マイルの甘く入ったカッターを捉えられ3ラン本塁打を被弾(7号3ラン)。ライトのホームランラインをぎりぎりに超える本塁打だった。
そして次打者に、この回2つ目のデッドボールを与えると、ランゲリアーズにも真ん中高めに甘く入った83.7マイルのスウィーパーを捉えられセンターオーバーの6号2ランを浴びてしまう。
移動日の前日だったが、ナイターの翌日のデーゲームはコンディション調整が厳しいのだろう。ストライクを取りに行って甘いコースに入った変化球を上手く合わされた。
この日の大谷は制球が乱れ、ボールは荒れていた。3死球を与え同じイニングに本塁打を2本も献上する“らしくない”内容で5失点した。やはりコンディションとの兼ね合いだろう。
自己管理ができる大谷でもナイター次の日のデーゲーム登板は避けたほうが良い。二刀流の敵はメジャーのハードなスケジュールと言えそうだ。
大谷登板試合で5点差を追いつかれるまさかの展開になったエンゼルスだったが、最近好調の打線が大谷をランサポート。
5回に連打と四球で満塁のチャンスから押し出しなどで2点をリードした。
大谷は5回、6回を無失点に抑えて勝ち投手の権利を持って降板。
この日は6イニング93球で被安打3、与四球5(死球3)、奪三振8、失点5だった。1試合でデッドボール3は珍しい。
これで今季の投手成績は防御率0.64から1.85に。奪三振46になった。
投手では首をかしげるシーンもあった大谷翔平だが、打者では見せ場を作ってくれた。
大谷は、第1打席でセカンドへの内野安打、第2打席でセンターへの先制タイムリー二塁打、第3打席ショートゴロに倒れた後、第4打席にセンターへのホームラン性の大飛球に右翼手が捕球できず、三塁打になった。
大谷翔平選手の
— 【SS】大谷速報&スポーツ速報 (@30R9gmaMUy3guDJ) April 27, 2023
第4打席はスリーベースヒット!
本日3安打目🔥
(あとホームランが出ればサイクルヒットする投手になりますw)
①内野安打
②2塁打(打点1)
③遊ゴロ
④3塁打#大谷翔平 #エンゼルス
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これで自身2度目のサイクル安打も期待が高まった。
あと本塁打が出ればサイクル安打だったが、第5打席はセンターフライで大記録達成はならなかった。この日は5打数3安打で打率を.261から.278に上昇させた。
これで今季は指名打者として打率.278、打点17、本塁打6、出塁率.343、OPS.869に上昇した。
エンゼルスは明日からフィラデルフィアでの3連戦。その後は休養日を挟んでカージナルスとの3連戦。このインターリーグ6試合の後はホームに今季好調のレンジャーズを迎え撃つ。
大きく勝ち越すことは期待していないが、少なくても5割を少し上回るぐらいの成績で同地区ライバルのレンジャーズとアストロズ戦に臨んでほしい。
大谷翔平残留の最低条件となるポストシーズン進出へは5月後半から6月の戦いがポイントになるとみている。