MLB メジャーリーグ物語

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連夜の大谷翔平劇場!8回無失点13奪三振、歓喜のアナハイム

 

エンゼルス大谷翔平投手が、キャリアハイの13奪三振で、チームの連敗を止め自身3連勝の6勝目(4敗)を挙げた。

 

 

大谷翔平NEWS

 

ロイヤルズ 0

エンゼルス 5

 

 

 

本塁打8打点の翌日に8回無失点の勝利投手に

 

エンゼルスの本拠地アナハイムでは連夜の大谷翔平劇場が繰り広げられた。痺れる試合だった。

 

エンゼルス大谷翔平投手は22日(日本時間23日)、本拠地でのロイヤルズ戦に「2番・DH」兼「投手」のリアル二刀流で出場。ロイヤルズ打線を8回で被安打2、無失点に抑え込み、メジャー自己最多の13奪三振で今季6勝目を挙げた。

 

通過点に過ぎないが、通算300奪三振も記録。「奪三振ショー」で自身3連勝。

 

今季3度目の連敗ストッパーで、地区3位に沈んでいる弱いチームのために孤軍奮闘している姿が痛ましくも感じる、できる事ならもう少し強いチームでプレーして欲しい気がしてきた。できる事なら...。

 

AP通信のグレッグ・ビーチャム記者が、ロイヤルズのマイク・マシーニー監督のコメントをツイッターで紹介。

 

「彼は魅せたね。とても独特な投球のレパートリーだ。今日、我々が目撃したほど多くの武器を持つ選手を見ることは、まずないと思うよ。彼は終始ストライクを投げていた。それに多彩な球種だった」と、敵将は称賛の言葉を並べた。

 

前日キャリアハイの8打点を叩き出した選手が、翌日には投手として8回108球を投げ、被安打2、奪三振13(キャリアハイ)、与四球1、無失点の快投を演じた。

 

試合は5対0で昨日とは打って変わってピリッとした投手戦だった。この日は「なおエ」パターンではなかった。

 

試合を簡単に振り返ると、大谷は、いつも不安定な初回に走者を背負う展開だったが、ここを切り抜ければ2回と4回は三者三振。

 

6回表一死からウィット・メリフィールドに四球を与えるまで1人の走者も出さなかった。

 

100マイルの4シームと横に大きく曲がるスライダー、緩急を作るカーブ、空を切るスプリットなど変化球で三振の山を築いた。

 

敵将の言葉を借りると「彼は3つの異なるスライダーを投げていた。それに加えてカットボールとカーブだ」とコメント。「スプリットがノリだした時に、三振の山を築き始めたんだ。彼には100マイル(約161キロ)の速球もあるけど、ほどんど見せてこない。打線にとってタフな日だった」と白旗状態だった。

 

スライダーを43%、カーブを15%と多投し、左打者のフロントドア(膝の高さ)を攻めていたのが功を奏した。

 

300奪三振も記録

大谷はこんな記録も達成している。3番若手の “売り出し中” ボビー・ウィットJr.をカウント1-2から97.4マイル(約156.7キロ)の直球で空振り三振に仕留めた。

 

これがメジャー通算300個目の奪三振。244回1/3での達成は、ダルビッシュ有(現パドレス)の242回1/3に次ぐ日本人歴代2位のスピード到達だ。

 

主力打者が休養のピストル打線

マイク・トラウト外野手とジャレッド・ウォルシュ一塁手が休養でスタメンを外れ、クローザーのイグレシアスも休養日だったという。

 

選手層の薄いエンゼルスだから、大黒柱の大谷翔平がそれを感じて踏ん張った。

 

だが、相手の左投手の前に5打席で3打数1安打2四球、2三振だった。

 

5回裏に新人デービッド・マッキノンの犠牲フライでようやく1点を先制した。シンダガードに似ていると話題のルーキーは7回にもライト前ヒット(プロ初安打)で大谷をランサポートした。

 

大谷翔平の投打のスタッツ

 

大谷の今季の成績は、打者で打率.260、OPS.823。投手で防御率2.90、FIP2.77、WHIP1.01となっている。

 

世界最高峰のステージで勝負しているということを忘れないでほしい。

 

投手成績だけをみれば12試合でイニング数が規定投球回数に僅かに達していないのが残念だが、奪三振90はア・リーグ(AL)5位。与四球16もAL7位タイの少なさだ(60イニング以上)。

 

防御率2.90もベスト10位内に入ってきた。データサイトをよく見れば分かるが、打撃部門も投手部門でもほとんどの数値がベスト10内だから驚く。

 

どこまで進化するのか?これからも注目したい。

 

チームのために「一生懸命をありがとう!」

そして、チームのために「一生懸命をありがとう!」と言ってあげたい。多くの人が勇気や元気をもらっているはずだから。