大谷翔平のエンゼルスがカナダ遠征でブルージェイズに連敗した。そのことは残念としか言いようがないが、それよりもビッグニュースとしてマックス・シャーザーの移籍情報を紹介したい。
フラッグディール・トレード情報
現地時間7月29日、サイ・ヤング賞3回、ノーヒッター2回を誇る先発右腕マックス・シャーザーがテキサス・レンジャーズにトレード移籍することが発表された。
メッツが「売り手」にシフトしたという事だが、ア・リーグ西地区で4月から1位をキープしているレンジャーズとナ・リーグ東地区で今季は地区4位と低迷しているメッツ間でトレードが成立したという事だ。
シャーザーのトレードは複数の球団の名前がリストアップされていたが、シャーザー自身がトレード拒否権を持つことから懐疑的な見方もあった。
The Rangers have reportedly acquired RHP Max Scherzer from the Mets according to https://t.co/Z3s2EpgF39's @Feinsand. pic.twitter.com/LTejnG3V3w
— MLB (@MLB) July 30, 2023
今回はシャーザーもそれを受け入れ、しかもシャーザーの高額年俸の一部を移籍先が受け入れて合意に至ったようだ。
MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者らによると、レンジャーズはその対価として、レンジャーズの有望株ランキング3位で、MLB全体の有望株ランキング44位のルイスアンヘル・アクーニャ内野手(レンジャーズ傘下2Aフリスコ所属)を対価として差し出すようだ。名前を見ても判るとおりブレーブスのロナルド・アクーニャJr.の弟だ。
シャーザーは1984年7月27日生まれで、この7月に40歳を迎えた。メジャーファンなら誰もが知る剛腕だが、2013年と2016~17年にサイ・ヤング賞を受賞。最多勝4回、メジャー通算210勝106敗。メジャー17年間の通算防御率も3.15、奪三振3314。
分業制がすすむメジャーでシーズン200奪三振を8回(2018年は300)。毎年のスタッツを見てもらえば一目瞭然だが、イニング数や被安打より奪三振の方が圧倒的に多い、まさに“剛腕”と言われる結果を残してきた右腕だ。
分業制がすすむメジャーでシーズン200奪三振を8シーズン(2018年は300)。殿堂入りは間違いないのだが、残り少ない現役人生で欲しいのはチャンピオンリングなのかもしれない。わかる気もする。
メッツとは2022年から3年総額1億3000万ドルで3年契約。今季の年俸は4333万ドルでメジャー史上最高額だ。
2021年の夏には、ナショナルズからドジャースへ移籍後、11登板で防御率1.98を記録した。ドジャースは、その11試合とも勝利を収めた。4シームの平均球速は下降傾向にあるが、今回も結果を出せるのか、注目だ。
メッツはすでに38歳の守護神デービッド・ロバートソン(14セーブ)はマーリンズにトレードで放出。次はジャスティン・バーランダーの名前もトレード市場でリストアップされている。
大谷のエンゼルスとは8月以降、6試合の対戦が残っている。1度ぐらいの対戦はありそうだ。