MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

大谷翔平 自己ワーストの4発被弾でも8勝目 エンゼルスも4本塁打で逆転4連勝

 

カリフォルニア・エンゼルス時代のスローバックジャージで登場した3連勝中のエンゼルス。大黒柱の大谷翔平がチーム本塁打MLB全体28位のパイレーツ打線に4本塁打を献上する波乱の展開だったが、ア・リーグ最多本塁打数を誇るエンゼルス打線も4本塁打で応戦して大谷をランサポート。予定通り大谷登板試合でエンゼルスが4連勝した。

 

 

大谷翔平 二刀流DAY

 

 

両軍併せて8本塁打が飛び出す真夏の花火大会

 

大谷翔平の19試合目の先発。「リアル二刀流デー」だった試合は、3回終了時点で両軍無得点だったが、4回表に大谷が崔志萬(チェ・ジマン)の5号ソロ、新人ヘンリー・デービスの3号ソロと二者連続アーチを浴び、2点を先制される意外な展開。

 

しかし、ヤンキース戦に14年ぶりのスイープを決めたエンゼルスは、すかさず反撃。その裏の攻撃で大谷が四球で出塁するとミッキー・モニアックのライトオーバータイムリ二塁打、マイク・ムスタカスの逆転9号3ラン、トレイ・キャベージの1号ソロで一挙5点を奪い、逆転に成功。

 

 

 

キャベージは、メジャー6試合目の出場で嬉しいメジャー初本塁打だった。エンゼルスにとっても19試合連続本塁打は球団新記録。

 

 

 

 

1イニング5得点のビッグイニングで一気に逆転したエンゼルスが、5回にもザック・ネトの8号ソロとテイラー・ウォードの12号2ランで3点を追加。

 

 

 

 

大谷翔平はデービスに2打席連続弾を浴びるなど、カッターや変化球の制球が甘く自己ワーストの1試合4本塁を被弾。

 

6.1イニング87球で被安打6、奪三振9、失点5で今季の防御率は3.50から3.71に悪化した。

 

ちなみに他のスタッツはWHIP1.10、奪三振数は148、9イニング換算の三振率11.93、奪三振と与四球のバランス(K/BB)は3.15。被打率.203と個々の数値は依然としてハイレベルをキープしている。

 

直近数試合の登板では、右手の爪の状態やブリスター(まめ)に悩まされていたが、この試合では87球投げて5回には最速の100マイルを掲示。コンスタントに97マイル以上が出ていたので状態は徐々に良くなっているように見えた。

 

 

打席では4打席で四球、四球、空振り三振(振り逃げで出塁)、四球(ピッチクロック違反)で全打席出塁。1打数ノーヒット3四球だった。

 

これで今季の打撃成績は打率.305、OBP.400、OPS1.076となっている。

 

得意の本塁打攻勢と最後はアーロン・ループ、マット・ムーア、カルロス・エステベスの継投。

 

エンゼルスはGAME1を8対5で逃げ切り貯金を2に戻した。エステベスに22セーブが付いている。

 

試合後、逆転弾を放ったムスタカスは「翔平は今日はホームランを打たれたが、彼が普段、僕らにどれだけの事をしてくれているか。今日は僕らが彼をサポートできて最高だ」と、地元紙オレンジレジスターにコメントしている。