レッドソックスの吉田正尚が鋭いコンタクトで安打を量産。この試合でもマルチ安打で打率を3割台に回復。打率.303はリーグ6位のハイレベルのスタッツだ。
MLB2023 GAME DAY
レッドソックスの吉田正尚は敵地でのダイヤモンドバックス戦に「4番レフト」でスタメン出場。
打球がよく飛ぶことで知られるチェイス・フィールドだけに吉田の第7号アーチを期待したが、3連戦は内野安打3とライト前ヒット1の結果に終わった。
吉田の第1打席は、強烈なライト前ヒット、第2打席が四球、第3打席見逃しの三振、第4打席がピッチャー強襲のショートへの内野安打で3打数2安打1四球、2試合連続、今季19回目のマルチ安打をマークした。
長打に期待したが、打率.303はチームの規定打席以上ではトップ。アメリカンリーグ6位。OPS.853もチームトップ。あとは現地5月4日のブルージェイズ戦以来出ていない一発を待つだけだ。
吉田のここまでの打撃スタッツを分析?
ストライクゾーンのボールに対して鋭くコンタクト出来ているので打球にバレルが付きだせば本塁打量産も可能だろう。
対左投手に対しても打率.300、OPS.826。主軸に求められる得点圏打率も.304と及第点。
特筆すべきは三振が少ないこと。これは好打者としての証だが、三振率もMLB平均22.1%に対し吉田の場合は10.3%とハイレベルの数字だ。
ちなみに、大谷翔平は21.2%でマイク・トラウトが27.1%。両リーグ首位打者のルイス・アラエス(マーリンズ)は打率.376で三振率5.1%と別格。
四球率もMLB平均8.8%に対して9.6と平均以上。
平均的な打者と比べてどれだけ得点を生み出しているかという指標であるOPS+(プラス)でも吉田はOPS+129。これも大谷がOPS+130だから遜色ない数字だと言えそうだが、まだまだメジャーの環境に適応段階ということを考慮すると驚異のスタッツと言えるだろう。