エンゼルスのブランドン・ドルーリーが初回、2死からレフトへ3ラン本塁打を叩き込んで3点を先制。さらにマット・サイスも2者連続本塁打。エンゼルスが1回に4点をあげて初回から楽勝ムードだった。6対4でエンゼルスが勝利、連敗を止めた。
MLB2023 GAME DAY
キャニング好投、ジョイスが衝撃デビュー
3連敗で乗り込んだ敵地シカゴでのホワイトソックス3連戦GAME1。第1打席で、いきなり右足に死球をぶつけられた大谷翔平だったが、味方の一発攻勢で痛む足を無理することなく生還したのは幸いだったかもしれない。
それだけにドルーリーの先制9号3ランは意味があったように感じた。
一方、エンゼルス先発のグリフィン・キャニングは6イニングで3失点、9奪三振と2試合続けての安定感あるピッチングを見せた。これで4勝2敗。
最後はカルロス・エステべスがソロ本塁打を浴びたが、何とか2点差で逃げ切って13セーブ目を挙げた。エステベスはセーブ機会で1度も失敗していない。
連勝したいが、明日は鬼門のGAME2
エンゼルスは連敗が続くと大谷翔平の周辺も慌ただしくなってくるだけに、ここで予定通り連敗を止めたのは良かった。明日も勝ちたい。
しかし、明日は相手の先発がルーカス・ジオリートだけに油断できない。今季はGAME2に負けが多いエンゼルスだからジオリートの調子が良くないとはいえ警戒する必要はある。
大谷を休ませてもいいかもしれない。ハンター・レンフローに当たりが止まっているのも気になる。休ませる必要はないだろうか。
22歳ベン・ジョイスが衝撃のデビュー
この試合では、大谷、キャニング、エステベス以上に見せ場を作ったのが、先日2Aから昇格してメジャー初登板になった22歳右腕ベン・ジョイスだった。
ジョイスは1イニング12球を投じたが、そのうち11球が100マイルオーバー。先日も紹介したが、テキサス大時代に最速105.5マイル(約169.8キロ)の剛速球を計測しているということだったが、それを感じさせる内容だった。
Ben Joyce's sinkers from his first MLB inning: 102 100 102 101 100 102 102 102 101 101 102 🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥 https://t.co/fCSnewplc1
— Codify (@CodifyBaseball) May 30, 2023
先頭の6番アンドリュー・ボーンに対して初球は名刺代わりの102マイル(約164.1キロ)のシンカーを投げ込むと、ボーンには2ストライクから外角低めのカットボールをレフト前に弾き返されたが、次のギャビン・シーツに対してはカウント1-2から外角高めへの101.8マイル(約163.8キロ)のシンカーでメジャー初の空振り三振。
続くロミー・ゴンザレスにも100.6マイル(約161.9キロ)のシンカーで連続空振り三振に打ち取った。
4人の打者に12球を投じて11球が100マイルオーバーの火の玉デビューだった。最速102マイルのシンカー。球速だけを見ると大谷翔平より速いから驚く。
中継ぎ投手はピンチの場面で三振を取れる能力が評価される。マイナーでもセーブの場面を任せれていた。前半戦で経験を積めばエステベスが疲れてきた時にクローザーとして起用される日が来るだろう。
同じ2022年ドラフト組のザック・ネット遊撃手も終盤の攻守でチームの勝利に貢献している。
大谷翔平がどれだけ活躍しても地区優勝どころか何年間もポストシーズン進出もできていないエンゼルス。ネトやジョイスらの若手昇格組みがブレイクスルーのきっかけになるかもしれない。
大谷は何とかフル出場したがノーヒット
みんなが気になる大谷翔平は死球の後も出場。サードへのファウルフライ、空振り三振、空振り三振、ショートゴロだった。この日は、4打数ノーヒット、1死球。打率を.263まで下げた。
打者としての直近5試合は20打数2安打1本塁打、1打点、8三振。ゴロアウトが多いのも目立つし、セカンドゴロ併殺打2も記録している。大谷にしては珍しい。調子が良くないのは事実だろう。
ただし、ユニコーン大谷翔平だからシカゴでダメでも次節のヒューストンのアストロドームで爆発してくれるだろう。わくわくしながら応援したい。