MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

エンゼルス 100マイル超の球速が魅力の21年ドラ1右腕バックマン投手を昇格 

 

先発投手たちの踏ん張りもあってホームでのレッドソックス3連戦をスイープするなど4連勝中のエンゼルスだが、ここにきて2021年ドラフト1巡目(全体9位)指名選手で球団内プロスペクトランキング5位の23歳右腕サム・バックマン投手を傘下2Aからコールアップするという。

 

 

 

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すでに複数のメディアが報じているが、エンゼルスファンには、ワクワクするようなニュースだ。

 

というのもエンゼルスは今季からメジャーに昇格した22歳のザック・ネト遊撃手はじめ25歳ミッキー・モニアック外野手らの若手が活躍しているからだ。

 

ザック・ネトは、2022年のMLBドラフト1巡目(全体13位)選手。昇格後数試合はメジャーに適応する時間を要したが、直近7試合では打率.409、1本塁打、4打点、OPS.682。

 

持ち前の好守だけでなく打撃も好調で、現地23日(日本時間24日)のレッドソックス戦では3号3ランを含む3安打で勝利に貢献した。

 

25歳のミッキー・モニアック外野手は、昨年の夏にノア・シンダガード投手らとのトレードでエンゼルスに移籍してきたフィリーズの2016年ドラ1選手(全体1位)でトッププロスペクト。

 

5月13日(同14日)、1番打者として起用されるといきなり第1打席で先頭打者本塁打

 

その後も先頭打者弾3本を含む4本塁打をマークしており、ここまで10試合の出場で打率.419、4本塁打、7打点、OPS1.373と絶好調。正左翼手のテイラー・ウォードを脅かす活躍を見せている。

 

ほかにも負傷中だが、23歳のローガン・オホッピー捕手(16試合、打率.283、本塁打4、OPS.886)など、若手の台頭が目立つ。

 

これだけ若手が台頭すれば次はどんな有望株が昇格するのか、期待が膨らむというものだが、エンゼルスは、2021年ドラフト1巡目(全体9位)指名の23歳右腕サム・バックマン投手を昇格させると発表。

 

 

 

 

バックマンは、3A経験がなく2Aロケットシティから“飛び級”で昇格させるという。

 

その昇格を報じた米スポーツメディア「ジ・アスレチック」では、エンゼルス番記者サム・ブラムがバックマン投手を分析している。

 

その記事によれば最大の魅力は100マイルを超える4シームの威力。

 

2Aでは今季先発として6試合に登板し3勝2敗、防御率5・81だが、このうち4試合は3失点以下に抑えている。

 

四球は多いのが欠点だが、制球難は2Aで使用しているボールの違いもあるらしい。それよりも2Aで26.1イニングを投げて15安打しか許しておらず1イニング当たり1奪三振以上をマークして昨年に比べ劇的に投球内容が改善しているという。

 

そのうえでサム・ブラム記者は「特に短期的に見てリリーフでの起用が最適かもしれない」と指摘している。