先発投手たちの踏ん張りもあってホームでのレッドソックス3連戦をスイープするなど4連勝中のエンゼルスだが、ここにきて2021年ドラフト1巡目(全体9位)指名選手で球団内プロスペクトランキング5位の23歳右腕サム・バックマン投手を傘下2Aからコールアップするという。
Welcome, Sam!
— Los Angeles Angels (@Angels) July 12, 2021
With the 9th overall pick in the 2021 #MLBDraft, the Angels select RHP Sam Bachman from Miami University (OH). pic.twitter.com/nYofLLscEM
MLB2023 マイナーリーグ情報
すでに複数のメディアが報じているが、エンゼルスファンには、ワクワクするようなニュースだ。
というのもエンゼルスは今季からメジャーに昇格した22歳のザック・ネト遊撃手はじめ25歳ミッキー・モニアック外野手らの若手が活躍しているからだ。
ザック・ネトは、2022年のMLBドラフト1巡目(全体13位)選手。昇格後数試合はメジャーに適応する時間を要したが、直近7試合では打率.409、1本塁打、4打点、OPS.682。
持ち前の好守だけでなく打撃も好調で、現地23日(日本時間24日)のレッドソックス戦では3号3ランを含む3安打で勝利に貢献した。
25歳のミッキー・モニアック外野手は、昨年の夏にノア・シンダガード投手らとのトレードでエンゼルスに移籍してきたフィリーズの2016年ドラ1選手(全体1位)でトッププロスペクト。
5月13日(同14日)、1番打者として起用されるといきなり第1打席で先頭打者本塁打。
その後も先頭打者弾3本を含む4本塁打をマークしており、ここまで10試合の出場で打率.419、4本塁打、7打点、OPS1.373と絶好調。正左翼手のテイラー・ウォードを脅かす活躍を見せている。
ほかにも負傷中だが、23歳のローガン・オホッピー捕手(16試合、打率.283、本塁打4、OPS.886)など、若手の台頭が目立つ。
これだけ若手が台頭すれば次はどんな有望株が昇格するのか、期待が膨らむというものだが、エンゼルスは、2021年ドラフト1巡目(全体9位)指名の23歳右腕サム・バックマン投手を昇格させると発表。
Sam Bachman is going from Double-A to The Show.
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) May 25, 2023
The #Angels add their No. 5 prospect to the bullpen for what would be his MLB debut.
Grades, scouting report + more on the 2021 Draft's ninth overall pick: https://t.co/M2lp7HvxCF pic.twitter.com/pBBzGZDuVb
バックマンは、3A経験がなく2Aロケットシティから“飛び級”で昇格させるという。
その昇格を報じた米スポーツメディア「ジ・アスレチック」では、エンゼルス番記者サム・ブラムがバックマン投手を分析している。
その記事によれば最大の魅力は100マイルを超える4シームの威力。
2Aでは今季先発として6試合に登板し3勝2敗、防御率5・81だが、このうち4試合は3失点以下に抑えている。
四球は多いのが欠点だが、制球難は2Aで使用しているボールの違いもあるらしい。それよりも2Aで26.1イニングを投げて15安打しか許しておらず1イニング当たり1奪三振以上をマークして昨年に比べ劇的に投球内容が改善しているという。
そのうえでサム・ブラム記者は「特に短期的に見てリリーフでの起用が最適かもしれない」と指摘している。