レンジャーズは15日(日本時間16日)、クリス・ウッドワード監督を解任したと発表した。
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ウッドワード監督は昨年11月に2023年終了時まで契約を延長していたが、レンジャーズは今季115試合を消化した時点で52勝63敗の勝率.452でア・リーグ西部地区3位。
今後はトニー・ビーズリー三塁コーチが監督代行で指揮を執ることになる。
ジョン・ダニエルズ編成本部長は「この数週間、緻密な協議を続けた結果、このような結論に至った。現在のチーム状況を考慮しただけでなく、これから継続的にポストシーズンに進出できる強いチームを作るために、リーダーを変える必要があると考えた」と声明を出した。
ウッドワード氏は2016年から2018年までロサンゼルス・ドジャースの三塁コーチを務め2018年11月にレンジャーズの第19第監督として就任。
監督1年目こそ78勝84敗(勝率.481)だったが、短縮シーズンの2020年は22勝38敗(勝率..367)、昨季は60勝102敗(勝率.370)。
ここでも紹介したが、レンジャーズにとって球団史上3度目の不名誉な100敗シーズンで、この時点で解任されないのが不思議だった。
よほど46歳の若い才能に期待しての契約延長かと思われたが、2020年7月に新スタジアム「グローブライフ・フィールド」がオープンして、今季で3シーズン目。結果が求められていた。
とくにレンジャーズは、昨年のロックアウト前にコーリー・シーガーと10年3億2500万ドル、マーカス・セミエンと7年1500万ドルと大型補強を敢行。
投手ではジョン・グレイと4年5600万ドルと契約して、再建モードから一気に勝負モードの補強に転じて期待したが、今季は4月が7勝14敗と開幕から低迷。
5月は17勝10敗と勝ち越して勝率を5割に戻したが、6月は12勝14敗、7月は10勝17敗と大きく負け越してチームは低迷している。
ウッドワード氏が率いてレンジャーズは211勝287敗。これでは解任されても仕方がないだろう。
補強の失敗は、ゼネラルマネージャーの責任のような気がするが、まず現場の監督が責任を取らされる。
会社組織でもそうだが、現場の監督などもピラミッド型のヒエラルキーの中に組み込まれ、結果次第で簡単に責任を取らされる。
今季、エンゼルスのマドン監督、フィリーズのジラルディ監督、ブルージェイズのモントーヨ監督が解任されており、全てベテラン監督だったが、若手ではウッドワード氏が初めて。これで4人目の監督解任となった。