現地時間4月2日(日本時間3日)、エンゼルスのジャスティン・アップトン外野手がDFAになった。
メジャーリーグ移籍情報
メジャーリーグでは開幕を前にあわただしいチーム編成の時期になってきた。
「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールが伝えているが、34歳のジャスティン・アップトンは今季が5年総額1億600万ドルの契約最終年だった。
アップトンには可哀そうな気もするが、昨年も見ていてそんな予感がした。
プホルスに続いて2年連続の主力DFA
昨年も契約最終年で、700本塁打や3000打点に迫っていたアルバート・プホルス(現カージナルス)がDFAになってチームを去った。
アップトンの場合は、シーズン前に戦力外通告されたわけだ。
この春のアップトンは外野の定位置は厳しいことから左打ちの正一塁手ジャレッド・ウォルシュに代わる対左投手用のツープラトン起用を考えて一塁手としての守備にも意欲を見せていた。
オープン戦では7試合に出場して打率.333、3本塁打、11打点、OPS1.407の好成績をマークし、まだまだやれることをPRしていた。
若手が台頭したエンゼルスの外野陣
ただ、エンゼルスではブランドン・マーシュ、ジョー・アデルという2人の若手外野手を起用することが既定路線で、40人枠というロースター制限があるために、プホルスの次はアップトンが外されることは予想された。
「ESPN」のジェフ・パッサンによるとトレード相手を見つけることは厳しいため今季の年俸2800万ドルはエンゼルスが負担することになるらしい。
Outfielder Justin Upton has been designated for assignment by the Los Angeles Angels, sources tell ESPN. The Angels will owe him $28 million for this season, the final one in a five-year deal. Unlikely anyone deals for Upton at that price, so likelihood is he'll be a free agent.
— Jeff Passan (@JeffPassan) April 2, 2022
昨年のプホルスの3000万ドルに続く損切り(表現は悪いが)になる。中長期契約の難しさを考えさせられる。
ベテラン選手に対する配慮
でも、考えてみればエンゼルスから正式にリリースされ、アップトンがFAになったあとであれば、他球団はメジャー最低年俸だけを負担してアップトンを獲得できるので、シーズンが深まるにつれて故障者などが出たチームからのオファーがあるかもしれない。
負担が少なくなったことで、パンチ力が欲しいチームやDH制になるナ・リーグのチームからもオファーが考えられる。
そうなればアップトンがメジャーリーガーとして出場機会を得るチャンスが拡がる。
そう考えたらDFAという措置はチームに貢献した選手に対するせめてもの配慮をエンゼルスが示したということだろう。