ヤンキースのブレット・ガードナー外野手が4日、2022年のオプションを破棄し、フリーエージェント(FA)となった。
MLB移籍情報
2008年のデビューからヤンキース一筋のガードナーは、2009年ワールドシリーズ(WS)優勝メンバーとしてチームに残る最後の1人。
2009年のWSといえば松井秀喜が大活躍してシリーズMVPに輝いてヤンキースが9年ぶりに世界一になったWSだったが、それを知る唯一のベテラン選手だった。
ガードナーに関しては、球団と選手の双方がオプション行使を拒否したことでFAになったわけだが、年俸715万ドルの球団オプション(バイアウト115万ドル)をヤンキースが行使せず、ガードナー自身も年俸230万ドルの選手オプションを拒否して来季はFAとなることが決まった。
ガードナーは強打者が多いヤンキース打線の中にあって2011年に盗塁王を獲得するなど左翼の守備と出塁率が高いリードオフマン的な選手だったが、今季は140試合で出塁率.327。過去140試合以上出場したシーズンでは3番目に低い数字。その持ち味が無くなっていた。
本塁打も2019年には28本をマークしたが、今季は10本、OPS.688と少なく、数年前の負傷者が続出したチームで中心的な存在として活躍していた頃よりは存在感が無くなっているイメージだった。
ガードナーは彼のキャリアの全てをピンストライプで過ごしてきたが、このままでは、そのまま引退の可能性もある。
Brett Gardner, Darren O'Day Reach Free Agency https://t.co/3D7s44SEtZ pic.twitter.com/AV0YvIFQgJ
— MLB Trade Rumors (@mlbtraderumors) November 5, 2021
コールとの確執も原因か?
高給取りが多いヤンキースの中では、多い時でも年俸1350万ドルで、比較的リーズナブルな選手だったが、来季の選手オプション230万ドルは、確かに破棄したくなる額には違いない。
ただ、契約的なことでもなさそうだ。ガードナーはレッドソックスとのワイルドカード・ゲームに敗れたあと、気になる発言をしている。
「このゲームは私にとっても家族にとっても素晴らしいものだ。でも、長くプレーすればするほど、子供が大きくなればなるほど、現役生活を続けるのは難しくなるし、家にいられないことで多くのことを逃してしまう」。
MLB公式サイトによるとガードナーは来季についても「真剣に家族と話し合うつもりだ。幸運なことに、私には素晴らしい家族がおり、いつも彼らのサポートを受けている。身体的には健康だし、高いレベルでプレーし続けることができると思っている。まだ私にできることはたくさんあると思う」と語っていたということだが、本当の理由は、どこにあるのかわからない。
一部では、ゲリット・コールとのクラブハウスでの確執も噂になっており、憶測の域を出ないが、14年間所属したチームを去る決断は、そんな事も原因しているのかもしれない。
そのコールとの件は、YouTubeで参考になるMLB情報を発信しておられる「MNsports」さんでも紹介されている。
■ヤンキースの今オフのFA選手は
ちなみに、ここまで公表されているヤンキースのFA選手は下記。
▼ヤンキースFA選手の名前/ポジション/年齢
コリー・クルーバー(SP/36)
アンソニー・リゾ(1B/32)
ダレン・オデイ(RP/39)
ブレッド・ガードナー(LF、CF/38)
アンドリュー・ヒーニー(SP/31)