フラッグディール・トレード情報
1対3のトレードでオールスター二塁手がパドレスへ
夏のトレードデッドラインを前に市場が動き出してきた。ESPNのジェフ・パッサンの報告によると現地25日(日本時間26日)、今夏のオールスターに出場した選手で市場に出る可能性の高かった7人のうち、パイレーツのアダム・フレイジャーをパドレスが獲得した。
The San Diego Padres are acquiring second baseman/outfielder Adam Frazier from the Pittsburgh Pirates, sources tell ESPN.
Frazier, 29, leads baseball in hits this year and is not a free agent until after the 2022 season. One of the best bats on the trade market.
— Jeff Passan (@JeffPassan) July 25, 2021
このトレードでパドレス、はトゥクピタ・マルカーノ、ジャック・スウィンスキー、ミシェル・ミリアーノの3選手を差し出し、フレイジャーと140万ドルを得る。
「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、パイレーツはより上質な対価を得るために、フレイジャーの年俸の一部を金銭負担することを受け入れたようだ。
Another bat headed to Slam Diego.@Padres reportedly acquire Adam Frazier from Pirates, according to MLB Network Insider @JonHeyman. pic.twitter.com/9Tn7Y7KrdP
— MLB (@MLB) July 25, 2021
29歳のフレイジャーはメジャー6年目の今季、ここまで98試合に出場して打率.324、二塁打28、本塁打4、打点32、盗塁5、OPS.836。
2013年のMLBドラフト6巡目でパイレーツが指名。メジャーデビューは2016年だが、メジャーデビュー前に第1回WBSCプレミア12のアメリカ合衆国代表に選出され、同大会ではベストナインに選出されている。
メジャー6年目で今季の年俸は430万ドル。FAになるのは2022年シーズン終了後。これまで二塁、三塁、遊撃と外野の各ポジションを守った経歴がある。
パイレーツでは疲れが出てくる8月9月の時期に各レギュラーの穴埋めとして二塁を中心に外野も含めたユーティリティーとしての起用が可能な選手だ。
この加入で二塁のジェイク・クロネンワースを前半戦に調子の出なかったエリック・ホズマーの一塁にシフトしたラインナップも考えられる。
一方、このトレードでパイレーツが獲得する3選手は、マイナーの若手たち。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでは、マルカーノがパドレスの5位にランクイン。スウィンスキーとミリアーノの2人はトップ30圏外でマルカーノはベネズエラ出身の21歳の内野手。
スウィンスキーは22歳の外野手、ミリアーノはドミニカ共和国出身の21歳のリリーフ右腕。