マリナーズの菊池雄星は24日(日本時間25日)、アスレチックス打線を6回3安打1失点に抑える好投で今季2勝目を飾った。
「大事をとって」7回に降板。次回登板には影響なし
前田健太や有原航平が負傷者リスト入りする中、今季でメジャー3年目のマリナーズ菊池雄星が6連敗のチームを好投で救った。
チームがマリナーズだから勝星には恵まれないものの5試合連続のクオリティスタート(6イニング以上で自責点3以下)をマーク。
Quality content. pic.twitter.com/vlPt36J4xc
— Seattle Mariners (@Mariners) May 25, 2021
7回裏先頭のジェッド・ラウリーに内野安打を許したあと、背中あたりを気にする仕草を見せて「大事をとって」マウンドを降りたが、抜群の安定感を見せてチームに貢献している。
カッターとチェンジアップが効果的
好調の原因は、フォーシームの威力が増した事とストライク先行のメジャー流の投球術が身についてきたこと。
球数制限の厳格なメジャーでは、初球ストライクが大きなポイント。ただ、打者も積極的に初球からフルスイングしてくるので、甘い球は簡単にスタンドに持っていかれる。
今季は、カッターを使ってストライク先行で投げられることが大きい。それとスコット・サービス監督の分析では「今季1番の驚きは、チェンジアップを伸ばし続けていることだ。今まではそれほど効果的ではなかったが、発展させたことでよりアウトを取りやすくなった」という。
メジャーで成功した黒田博樹や岩隈久志のようにボールを動かす技術が身についてきたということだろうか。
試合はマリナーズのブルペン陣も踏ん張って4対2で勝利。6連敗を止めた。菊池の今季は9試合に先発、56回、2勝3敗、防御率4.02、FIP4.53、WHIP1.09、奪三振56、奪三振率9.0(25%)。9試合中7試合でQSをマークしている。