昨日もタイガースのスペンサー・ターンブルが快挙を成し遂げたが、今季5人目だったので話題にもしなかった。ところが次の日、また、ノーヒットノーランが出たので今回は紹介したい。
ヤンキースの投手では今世紀初の達成
ヤンキースのコリー・クルーバーが昨年まで在籍したレンジャーズ相手に偉業を達成した。意外にもヤンキースでは2001年以降で初となるノーヒッター達成だった。
インディアンスのエースとして活躍したクルーバーは2014年と17年にア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞。インディアンスの9年間で98勝58敗、1341回2/ 3イニングを投げ、防御率3.16(ERA +134)を記録した。
2019年5月のマーリンズ戦で102.2マイル(約164.キロ)の打球が直撃して右腕を骨折。それが原因で2019年は7試合の登板に終わり、高額年俸がインディアンスには負担となってその年の12月にレンジャーズにトレードされた。
ショーケース(公開練習)開催からヤンキースと契約
巻き返しを狙った昨年だったが1試合だけの登板に留まり、オフにレンジャーズが延長オプションを放棄、フリーエージェント(FA)になっていた。
このブログでも紹介したが、FAになった現地時間2021年1月13日(日本時間14日)、フロリダ州でメジャーリーグ球団向けのショーケース(公開練習)を開催。
25球団の関係者が視察したというショーケースだったが、ヤンキースが早速動いた。
この一報はMLB.comのマーク・フェインサンドが伝えたが、ESPNのジェフパッサンもクルーバーが時速88〜90マイルの速球で約30球を投げるのを見た後、「スカウトは感心して帰っていった」と付け加えていた。
Corey Kluber is Bronx bound.
Yankees reportedly finalizing deal with the 2-time Cy Young winner, per @JeffPassan. pic.twitter.com/KbiFWP9N5j
— MLB (@MLB) January 16, 2021
クルーバーは、最初の3先発で防御率6.10と打ち込まれたものの、それ以降は安定したピッチングを見せており、この日は、9回101球を投げて被安打0、奪三振9、与四球1、失点0という内容で、防御率は2.86まで向上した。
ヤンキースのノーヒッターは球団史上12度目。
シーズンはまだ終わっていないが、ヤンキースが結んだ1年1100万ドルの契約は、単年であることを考えてもリーズナブルだったかもしれない。
【 #ヤンキース 】コリー・クルーバー投手の全27アウト🙌
サイヤング賞2度受賞の実力を見せつけました😤 pic.twitter.com/QungK4kdgW
— MLB Japan (@MLBJapan) May 20, 2021