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最後のピースを埋めたパドレス
パドレスはブレーブスからフリーエージェント(FA)となっていたマーク・マランソンと1年契約で合意した。
通算205セーブの実績を誇るベテラン右腕が加入したことにより先発陣の大補強に続いてブルペンも強化した。ドジャースを追撃する最後のピースを埋めに来たような感じだ。
凍り付いた市場
2018年-2019年オフの時もそうだったが、今オフもフリーエージェント(FA)市場は凍り付いていた。
それは、新型コロナウイルスのパンデミックや労使交渉のもつれなどが原因だが、60試合という異例の短縮シーズンになり、しかも無観客という誰が考えても減益減収のシーズンを終えた後のオフシーズンだから仕方ない部分もある。
振り返ってみれば2018年-2019年オフもスローなオフシーズンだった。オフの最初の50日間で5.2%しかメジャー契約が決まっていなかったという記事を書いた覚えがある。
その前年もFA市場は冷え込んだ。ジェイク・アリエッタ、J.D.マルティネス、エリック・ホズマー、ダルビッシュ有ら大物選手たちも決まらず、スプリングトレーニング直前に決まった選手も多かった。それでも最初の50日間で決まったFA契約は5.5%だった。
今オフは、さらに酷いかもしれない。パドレスのバッテリー組は現地17日からスプリングトレーニングに入るが、その直前の契約だ。通算205セーブのベテラン右腕マーク・マランソンでもようやく決まった。契約内容の詳細は分かっていないが、フィジカルチェックを経て正式契約になる見込みだ。
バックエンドで心強い助っ人
ダルビッシュ有や先発陣には心強いリリーバーが加わった。3月後半には36歳になるマランソンだが、昨季も23試合に登板して2勝1敗11セーブ、防御率2.78(FIP3.72)で年齢からくる衰えを感じさせない数字をマークしている。
Memorable two years in ATL for @Mark_Melancon_
— FOX Sports: Braves (@FOXSportsBraves) February 12, 2021
▪️22 saves
▪️3.30 ERA
▪️0.00 ERA in 2020 postseason
▪️Reached 200 career saves milestone
▪️2 playoff touchdowns pic.twitter.com/KZ6gM6C1c2
メジャー12年間で606試合に登板して30勝27敗205セーブ、72ホールド、防御率2.85、FIP2.90。パドレスで8球団目だが、ヤンキースを除く7球団でセーブを記録している。ポストシーズン通算20登板(防御率3.72)と大舞台の経験が豊富なこともチームにとってはプラス材料だ。