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【MLB移籍情報】FA、トレード情報 《12月14日~21日》

 

2020-21オフシーズン 12月20日までの移籍契約情報

 

2020年から21年シーズンオフのフリーエージェント(FA)市場は、ヤンキース田中将大が渡米後初のFAに加え、読売ジャイアンツ菅野智之のポスティング移籍などが個人的には気になるところだが、全体がスローな展開でなかなか大型契約が決まらない状態が続いている。

 

 

先行き不透明を反映してか1年契約のオンパレード

 

アメリカでは新型コロナウィルスの感染拡大の影響でスポーツ界全体でも予想以上に大幅な減収減益が発生。

 

ここまでの動きを見た限りでは、1年契約が多く、J.T.リアルミュート、ジョージ・スプリンガー、トレバー・バウアー、DJ.レメイヒュー、マーセル・オズーナといったビッグネームの大型契約は決まりそうもない状況だ。

 

この影響は大きく。なぜならば補強予算の大部分を占める彼らの契約が決まらないことには、そのあとに続く「プランB」の選手達の移籍交渉も進展しないからだ。

 

単年契約も目立つ。球団側からすれば1年契約が最高の契約条件だが、選手にとっては最悪だ。

 

 

12月18日、レイズが先発右腕マイケル・ワカと契約

レイズは、マイケル・ワカと年俸300万ドルの1年契約を結んだ。

 

29歳右腕はこれまでカージナルスで97勝をマーク。その実績を買われてメッツに移籍したが、今季は8試合(うち7先発)に登板して1勝4敗、防御率6.62とキャリアワーストの不本意な成績に終わり、メッツからFA。昨年と同じ年俸300万ドルという屈辱的ともいえるリリーバー並みの金額でサインした。しかも1年契約。

 

チャーリー・モートンの引き留めに失敗したレイズだが、ワカの加入でブレイク・スネル、タイラー・グラスナウ、ライアン・ヤーブローと、先発ローテがほぼ確定した。

 

1500万ドルを提示したモートンよりもはるかに若く1200万ドルも安いので、通算防御率4.01のワカが、カージナルス時代のパフォーマンスで10勝程度でも結果を出してくれれば、レイズにとってはお買い得で掘り出し物かもしれない。

 

 

12月16日、ジャイアンツがアンソニー・デスクラファニーと契約に合意

ジャイアンツが先発右腕ディスクラファーニと1年契約で合意した。年俸は600万ドルで、投球イニング数に応じて最大25万ドルのインセンティブが付く。

 

彼も今季はマイケル・ワカ同様、酷い成績だった。せっかくのメジャー6年目というFA前の大事なシーズンに結果を出せなかったのは生涯賃金にも影響する。

 

30歳のディスクラファーニは今季9試合(うち7先発)に登板して1勝2敗、防御率7.22という自己最悪の成績に終わった。準備不足のシーズンだったのかもしれない。

 

レッズ時代の19年には自己最多タイの31試合に先発して166回2/3を投げ、9勝9敗、防御率3.89を記録。新天地で心機一転。ジャイアンツのブライアン・バニスター投手ディレクターやアンドリュー・ベイリー投手コーチという優秀なコーチングスタッフのもとでケビン・ゴーズマンのようにバウンスバックできるシーズンにしたいところだろう。

 

 

12月16日、レイズがマイク・ズニーノ捕手と再契約

そのほか、ズニーノがレイズと1年200万ドルで再契約した。マリナーズのドラフト1位で期待されたズニーノだったが、マリナーズから放出後、レイズに拾われて安住の地を見つけたようだ。

 

この契約にはオプションとして22年は出場試合数に応じて金額が変動する球団オプションが付いて、バイアウトの際は100万ドルが支払われる。ズニーノには300万ドルが保障されたわけだ。

 

ただ、本来なら21年は450万ドルのクラブオプションだった。これをレイズから破棄されているので再契約できたものの結果的には減額になった。

 

オプションは様々な形式があるが、選手に有利なプレイヤーオプションは、ほとんどなく。不景気だった今季はズニーノのように破棄される選手が目だった。

 

 

 

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