MLB メジャーリーグ物語

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レッドソックス、エース格左腕ロドリゲスが新型コロナの影響でシーズンエンド

崩壊する先発ローテーション

 

レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーを務めるチェイム・ブルームにとっては苦しい決断だったに違いない。

 

今年はトミー・ジョン手術を受けたセールに代わるエースとして期待されていた昨年19勝左腕エドゥアルド・ロドリゲスが2020年シーズンを欠場することをブルームは記者団に伝えた。

 

MLB公式サイトによるとロドリゲスは先週、心筋炎(心臓の炎症)と診断された。これは、新型コロナウイルスに関連している可能性がある症状だ。

 

彼は胸の痛みといった新型コロナウイルスの症状はなかったが、彼とレッドソックスは診断の性質上、十分な注意を払っていた。

 

ブルームは「心筋炎の症状は持続するが、心臓の機能に影響を与えたり、心臓を損傷したりするものではない。回復する見込みであり、少し時間がかかるだけだ」とコメント。重症でないことを明言し、確実に回復するものと楽観視していた。

 

レッドソックスはシーズン開幕戦の前日にロドリゲスの状態を把握。その時点でロドリゲスを1週間シャットダウンさせたが、2020年シーズン中に復帰できるだろうと楽観視していた。

 

ところが、日本時間8月1日に最新の検査結果を受け取り、ロドリゲスが今季プレーするのが難しいことが判明。ブルームは「「彼が完全に回復すると確信しているが、問題は、今シーズン、彼を投球に安全に戻すのに十分な時間がないことだ」と説明した。

 

27歳のロドリゲスは、メジャー5年目の昨年、34試合に先発して203.1イニングを投げ、19勝6敗、防御率3.81、213奪三振の好成績をマーク。

 

自身初の規定投球回到達を果たして勝利数、防御率奪三振数などの各部門でキャリアハイを更新し、今年はトミー・ジョン手術を受けたクリス・セールに代わるエースとして期待されていた。

 

セールの離脱、デービッド・プライス(ドジャース)の放出、そしてロドリゲスの欠場によってレッドソックスの先発ローテーションは大きく戦力ダウンしている。

 

 

▼残っているRソックス先発陣

 

ネイサン・イオバルディ 19年 2勝1敗/5.99ERA/9.3SO9

マーティン・ペレス LHP 19年 10勝7敗/5.12ERA/7.37SO9

ライアン・ウェバー 19年 2勝4敗/5.09ERA/6.4SO9

ザック・ゴドリー 19年 4勝5敗/4.97ERA/6.8SO9

※ERA防御率 SO9奪三振数(9イニング換算)

 

 

ほかには21歳のブライアン・マタや24歳のタナー・ハウクらのプロスペクトの名前が挙がっている。

 

 

▽Information source

 

https://www.mlb.com/news/eduardo-rodriguez-to-miss-rest-of-2020-season