ツインズのチーム長打率(SLG)が歴代最高記録を更新する勢いだ。今回はツインズの破棄力を紹介するとともに長打率について考えてみたい。
MLB2019
これまでの長打率記録は、
2019年 ツインズ SLG.501
ちなみに、昨年のツインズの長打率はMLB30球団中18位。2017年が同12位。
今季は、ネルソン・クルーズ、C.J.クローン、ジョナサン・スクープを補強。それが功を奏したのか長打率だけではなく本塁打数、OPSでMLB1位、得点数MLB2位、チーム打率もMLB4位という破壊力だ。
本塁打数は、昨年のヤンキースのチーム本塁打数267本に早くも迫る勢いで、129試合で251本を記録しているので、更新するのは間違いないだろう。
近年、ボールがよく跳ぶという指摘もあり、そうした要因とフライボール革命とやらで本塁打数は増加傾向にある。
2018年 ヤンキース 267本
1997年 マリナーズ 260本
1996年 オリオールズ 257本
2010年 ブルージェイズ 253本
2016年 オリオールズ 253本
2019年 ツインズ 251本(129試合)
昨年のヤンキースに関してはジャンカルロ・スタントンの38本を筆頭に6人が20本以上だった。
1997年のマリナーズはケン・グリフィーが56本、ジェイ・ビューナーが40本をマークしてチームをけん引した。
1996年のオリオールズはブレイディ・アンダーソンがシーズン50本塁打、21盗塁で「50本塁打、20盗塁」を記録した。彼は92年に53盗塁を記録しており、「50本塁打、50盗塁」という記録を持つのは彼だけだ。
ツインズの打線を個別に見てると
ネルソン・クルーズ 33本/SLG.653/OPS1.038
ほかに20本以上が、エディ・ロサリオが27本、ミゲール・サノ三塁手26本、 ミッチ・ガー バー捕手23本、C.J.クローン一塁手20本。
ジョージ・ポランコ遊撃手も17本で20本を超えそうな状況だ。
ロッコ・バルデリ新監督の下、9年ぶりの地区優勝を目指すツインズ。現在、2位のインディアンスに2.5ゲーム差で首位を走りア・リーグ中部地区は、この2強争いになっている。
インディアンスは地区3連覇中。直接対決は9月に6試合が組まれているが、そこまで少しでもゲーム差を広げておきたいところだ。