イチローと同期で日本でもおなじみのメジャー通算637本塁打のアルバート・プホルス(エンゼルス)がメジャーリーグ史上歴代単独3位に浮上する打点を記録している。
プホルスの通算打点が単独3位に
プホルスは28日(日本時間29日)、敵地コウフマン・スタジアムでのロイヤルズ戦に「5番指名打者」で先発出場。1回に相手投手ホーマー・ベイリーから三塁線を破る2点二塁打を放った。
先日のロイヤルズ戦で通算1995打点目を挙げ、ヤンキースのレジェンド、ルー・ゲーリック氏の記録を抜いて歴代4位に浮上したプホルスだったが、この二塁打で3位のバリー・ボンズ氏(1996打点)を一気に抜いた。
1) Hank Aaron: 2,297
2) Alex Rodriguez: 2,086
3) Albert Pujols: 1,997
4) Barry Bonds: 1,996
5) Lou Gehrig: 1,994
6)Babe.Ruth: 1,992
2011年12月にエンゼルスと10年総額2億5400万ドル(出来高を含むと最大で2億8000万ドル)の契約に合意。ドミニカ共和国出身の39歳。メジャー19年目。これまで獲得したタイトルは
首位打者 1回:2003年(.359)
本塁打王 2回:2009年(47本)、2010年(42本)
打点王 1回:2010年(118打点)
カージナルス時代の成績が華々しいという印象だが、2001年のナ・リーグ新人王はイチローと同期ということもあって記憶に残っている。
そのイチローのメジャーでの安打記録も先日抜いて日本のメディアでも記事になった。歴代安打数、本塁打、打点などはもちろん現役選手の頂点だ。
近年は故障の影響から指名打者として出場機会が増えたが、守備の名手に贈られる「フィールディング・バイブル・アワード」 を一塁手として5回受賞している。
MLBやNFLなど、近年アメリカのプロスポーツ選手は、家族に対するDVなどで出場停止になるケースもあるが、プホルスは人格的にも優れており、2005年には、ダウン症児とその家族の生活を支援するための基金を設立。
この支援活動が高く評価され、2008年10月25日、ロベルト・クレメンテ賞がプホルスに贈られている。
アレックス・ロドリゲスやマニー・ラミレスといった強打者の薬物使用が発覚(2009年)。ドミニカ出身選手に薬物使用者がおおいことから彼も疑われたが、何度も検査を受けた結果、一度も薬物反応はなく、近年の長距離打者としては珍しくクリーンな選手として将来の野球殿堂入りが確実視されている。