ナ・リーグ東部地区で首位争いを演じているアトランタ・ブレーブスにとっては朗報だろう。20歳の若き右腕ブライス・ウィルソンが初先発で初勝利を飾った。
MLB2018
ウィルソンはピッツバーグ・パイレーツ相手に5回3安打無失点の好投。ブレーブスは、その後の5人の継投策も成功し、1対0で勝利し、同率首位で並んでいたフィラデルフィア・フィリーズが敗れたため、再び地区首位に立った。
With Bryse Wilson’s victory in his MLB debut tonight, the #Braves became just the 2nd team in the last 110 seasons to have 4 starters win their MLB debuts. Wilson joined fellow rookies Mike Soroka, Kolby Allard & Touki Toussaint, who all won their debuts earlier this season. https://t.co/bqk79ihtrY
— Atlanta Braves (@Braves) 2018年8月21日
チームにとってもウィルソン個人にとっても貴重な勝利だった。20歳243日の勝利はメジャー最年少勝利。
チームにとっては、今季メジャーデビューした4投手が初勝利を飾るという快挙は110年間で2チーム目だという事だ。
ウィルソンは16年のドラフト4巡指名。これがスポット登板だが、チーム内プロスペクトランキングでは、ベースボールアメリカの評価でチーム内8位。
★ウィルソン以外で今季、メジャーデビューで初勝利を飾ったブレーブスの投手たち
マイク・ソロカ
20歳の右腕。2015年ドラフト1巡目(全体28位)。5月1日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。メジャーデビューとなった同日のニューヨーク・メッツ戦では先発して6回1失点の投球で初登板初勝利を挙げた。(プロスペクトランキング:BP33位/BA27位/MLB31位)
コルビー・アラード
8月13日に21歳になった左腕。7月31日にマイアミ・マーリンズ戦で6回途中まで81球を投げて9安打を浴び、5点を失った(自責点4)が打線の援護に助けられて初勝利。(プロスペクトランキング:BP24位/BA65位/MLB58位)
トゥーキー・トゥーサン
22歳の右腕。ハイチ系アメリカ人。8月13日にダブルヘッダーの26人目としてメジャー昇格。翌日8月14日にマイアミ・マーリンズ戦のダブルヘッダー1戦目でメジャー初登板・初先発。6回を1失点に抑え、メジャー初勝利を挙げた。
MLB公式サイトによると、デビュー戦で初勝利のブライス・ウィルソンを含めて21歳未満の投手が同一シーズンで3人先発したのは、1965年のカンザスシティー・アスレッチックス以来、実に53年ぶり。
球団の歴史の中では、ボストン・ドーブズと名乗っていた1910年以来108年ぶりらしい。再建期のチームならではの事かもしれない。
アレックス・アンソポロスGMが16年に就任してからは、チーム方針として、ファーム層の強化を第一に掲げており、大物選手を次々とトレードで放出。有望株の若手を獲得した結果、ファームには、トップ100位以内のプロスペクトたちを多数抱えている。