大谷翔平がロサンゼルスに到着、いよいよ本格的な交渉が始まる。12月10日からのMLBウィンターミーティングでも話題の中心となりそうだが、フリーエージェント(FA)市場も水面下の動きが表面化してきたようだ。
MLB移籍情報
The Athletic/FOX Sportsのケン・ローゼンタールによると、アスレチックスがエンゼルスからFAとなっていたユスメイロ・ペティットと2年1000万ドルで合意した。この契約には2020年の球団オプションが付いており、身体検査を経て正式に発表される見込みとなっている。
Free-agent RHP Yusmeiro Petit in agreement with #Athletics on two-year, $10M deal with club option, according to his agent, Rafael Godoy. Pending physical.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2017年11月30日
アスレチックスは、シーズン中に再建モードへ移行し、ブルペンの軸であったショーン・ドゥーリトルやライアン・マドソンを放出した。
今回の補強は手薄になったブルペンのためのもので、契約内容は、18年の年俸が350万ドル、19年の年俸が550万ドル。20年の契約は年俸550万ドルの球団オプションあるいはバイアウト100万ドル。2年間で1000万ドルが保証される。
33歳の右腕は、ジャイアンツ時代の14年にスポット先発・ロングリリーフでワールドシリーズ制覇に貢献した。
その後、ナショナルズからエンゼルスと渡り歩いて17年春にはWBCベネズエラ代表に選出された。
エンゼルスでは招待選手から開幕ロースター入りして60試合91回1/3で5勝2敗4セーブ、防御率2.76、WHIP0.95。
91回1/3で101奪三振、奪三振率(K/9)9.95、与四球率(BB/9)1.8という自己最高をマークした。
若手先発陣を支えるブルペンの中核として期待されるが、2年目に契約金を多く配分していることから、来季の前半に活躍した場合に、夏の移籍市場で1年半の契約が残る選手として高く売ることもできるという。
同じ西海岸でも「ラグジュアリー税」を払っている財政豊かな球団と違い「スモール・バジェット(低予算)」のアスレチックスならではの球団経営が垣間見える。