今回も先発ローテーションを中心に各チームの戦力を分析してみたい。
ジョン・レスターを軸に下記のような先発ローテーションでシーズンに入るカブス。最優秀防御率のヘンドリクスが5番手というぜいたくな布陣だ。
- ジョン・レスター(左)
- ジェイク・アリエッタ(右)
- ジョン・ラッキー(右)
- ブレット・アンダーソン(左)
- カイル・ヘンドリックス(右)
レスターとラッキー。2015年サイヤング賞のパフォーマンスからは、やや力が落ちたもののジェイク・アリエッタも再びローテに入った。
穴があるとすれば高齢化。上の3人は30代で、ドジャースからFAのブレット・アンダーソンも29歳で故障あがり。昨年シーズン開幕前の3月に背中の手術を受け4試合に投げただけで不安が残る。
166回2/3を投げたジェイソン・ハメルの穴を埋められるのか、ダメな場合は、マイク・モンゴメリー(4勝5敗/ERA2.52)、エディ・バトラー(2勝5敗/ERA7.17)らがバックアップになる予定。マッドン監督のことだからある程度は織り込み済みかもしれない。
【カブス投手陣2016年スタッツ】
ブルペンは、チャップマンをリリースして、クローザーにはウェイド・デービス、セットアップをヘクター・ロンドン、上原浩治が務める予定。
ただ、デービスは肘に不安を抱えていて、ここでも状態が悪ければロンドンが代役を務めることになる。
野手はベン・ゾブリスト以外、全員20代で、若手が台頭した印象のカブスだが、投手陣は先発、ブルペンともに上原の42歳を筆頭にベテランが多いのが懸念材料だ。
今季も100勝ラインに到達するというメディアやブックメーカーの予想もあるが、カージナルスやパイレーツも黙ってないだろう。