MLB2017
毎年シーズン前の恒例になっている格付けランキングが発表された。
CBSスポーツ電子版の「格付け」特集だが、全ポジションの中からトップ100を格付けしている。
こういうランキングは記者が10人いれば10通りのランキングができるもので、日本人プレイヤーでは、開幕投手に指名されたヤンキース田中将大が47位。レンジャーズで初の開幕投手のダルビッシュ有が31位だった。
今季、完全復活が期待されるダルビッシュに関しては「健康状態はダルビッシュにとって常に課題ではあるが、30歳右腕はキャリア通算でERA+129を記録し、対戦打者の30%から三振を奪ってきた。先発投手としては、特筆すべき数値だ」という事らしい。
あくまでもCBSの【トップ30プレイヤー】
29位 ジョニー・クエト投手(ジャイアンツ)
28位 ジョン・レスター投手(カブス)
27位 ジャスティン・バーランダー投手(タイガース)
23位 ジョナサン・ルクロイ捕手(レンジャーズ)
21位 ポール・ゴールドシュミット内野手(ダイヤモンドバックス)
19位 ノア・シンダーガード投手(メッツ)
16位 マディソン・バムガーナー投手(ジャイアンツ)
15位 コリー・クルーバー投手(インディアンス)
13位 クリス・セール投手(レッドソックス)
8位 マックス・シャーザー投手(ナショナルズ)
5位 ムーキー・ベッツ外野手(レッドソックス)
3位 クレイトン・カーショー投手(ドジャース)
投手ではクレイトン・カーショーのトップは納得できるが、昨年22勝でサイヤング賞のリック・ポーセロ(レッドソックス)が37位で投手の中だけでも11番目と意外と低い。
1年だけの実績では評価されないということかもしれないが、昨年の規定投球回数にも達していないカルロス・カラスコ投手(インディアンス)が33位の格付けとポーセロより上位ランク。
昨年8月からブレイクし、53試合で20本塁打、長打率.657を叩き出したゲイリー・サンチェス捕手(ヤンキース)は、インパクトがあったが、わずか2カ月の評価として40位は高そうにも感じる。
それなら年間を通して結果を出した前田健太や岩隈久志が入っても不思議ではないが、要するに、この手の「格付け」は、その程度のものだという事だ。
仮想のチームを作り、実際のデータを基に選手の成績をポイント化して総合ポイント等を競うシミュレーションゲーム「ファンタジーベースボール」の世界とも多少食い違う。
どうでもいい事だが、開幕前の話題性や期待度を加味したアドバルーンみたいなものなのかもしれない。