メジャーリーグでイチロー外野手が所属するマーリンズのエース右腕、ホセ・フェルナンデス投手(24)がボート事故で死亡したと25日、複数の米メディアが伝えた。
マーリンズは本拠地で同日に予定されていたブレーブス戦を中止にすると発表した。
エースの突然の死に、マーリンズのデービッド・サムソン球団社長は「ホセは永遠に家族の一員」と故人を悼んだ。
主砲ジャンカルロ・スタントン外野手はインスタグラムにて「まだ悪夢から目が覚めるのを待っている。今日、自分は兄弟を失った。とてもじゃないが理解が追い付かない。衝撃に圧倒されている」と投稿するなど、ショックを隠せない様子だった。
この訃報は全米中にヘッドラインで伝えらたが、この突然の死を悼む同僚のディー・ゴードンの姿や球界からも続々と悲しみのメッセージが届いている。
No. 16, forever in our hearts.
— MLB (@MLB) 2016年9月25日
Dee Gordon will never forget his friend, José Fernández. pic.twitter.com/sCFlNhrRMN
レッドソックスのデービット・オルティーズや上原浩治も自身のツイッターで哀悼のメッセージを伝えている。
あり得ない…。これからメジャーを背負っていくであろう、スーパースターが……。ほんまに残念
— KOJI UEHARA (@TeamUehara) 2016年9月25日
明るい性格は画面からも伝わった。イチローを尊敬しているとのインタビューはNHKがマーリンズの中継の際にいつも紹介していた。
実際に現地で取材した日本人記者によると「いつも丁寧に真摯に質問に答えてくれた」という。キューバから10代に3回海を渡って亡命しようとした苦労やトミージョン手術からの復活が彼を人間的に成長させたのかもしれない。
ホセ・フェルナンデス、メディアの立場でしか接していないけれどいつも丁寧に真摯に質問に答えてくれた。純粋な人だったなと思う。まだ信じたくない気持ちです。
— Shoko Mizutsugi 水次祥子 (@mizutsugi) 2016年9月25日
先月イチロー選手関連で初めてフェルナンデス投手と間近に接し、素晴らしい若者だと感じました。メジャー球界にとって大きな損失になりました。改めてご冥福を祈ります…。 pic.twitter.com/qZw23ya4gr
— 菊地 慶剛(靖) (@joshkikuchi) 2016年9月25日
2011年にドラフト1巡目(全体14位)で入団。新人王。オールスター2回選出。今季は完全復活し、29試合に登板。16勝8敗、防御率2.86。メジャーを代表する投手として将来を嘱望されていた。