ディー・ゴードンを獲得してセンターに配置転換する予定のシアトル・マリナーズが若い外野陣のメンター役としてイチロー外野手と契約に合意した。複数のメディアが伝えている。
イチロー伝説
移籍報道を中心に扱っているサイト「TRADE RUMMORS」が現地3月5日、4時28分の「Yahoo Sports」ジョーダン・シュルツの情報として44歳レジェンドの春を伝えた。
#Ichiro Suzuki, 44, tells me he has one more physical to pass (which he is taking right now) and that he will sign a one-year deal with the #Mariners. He could not be any happier to be back in Seattle where it all started.
— Jordan Schultz (@Schultz_Report) 2018年3月5日
契約は「メジャー契約」で、メディカルチェックを経て合意が間近に迫っていることを「USA TODAY」のボブ・ナイチンゲールやESPNのジェリー・クラスニックも伝えている。
Ichiro Suzuki is getting close to finalizing one year major league deal with #Mariners
— Bob Nightengale (@BNightengale) 2018年3月5日
急転直下で決まったこの契約、背景としては、ロングヘアーの外野手として目立ったベン・ギャメルの故障(右わき腹)が、影響している。
マリナーズの外野陣は、メジャーキャリア2~3年といった若手が中心の編成。このため数年はコントロールできるメリットはあるが、経験不足と若手の割には故障者が多い。
レフトはベン・ギャメル(25歳)、センターはディー・ゴードン(29歳)、ライトはミッチ・ハニガー(27歳)、第4の外野手としてギジェルモ・エレディア(27歳)。
ゴードンは別にして、ギャメルが実質2年目で開幕絶望。昨年の前半に活躍したハニガーも実質2年目、中盤の故障で96試合の出場にとどまった。昨年10月に右肩の手術を受けたエレディアも実質2年目。
内外野のユーティリティとして昨年、投手と捕手を除く内外野の7ポジションを守った28歳テイラー・モッターも実質2年目。
そのためタイガースからウェーバーで32歳のアンドリュー・ロマインを獲得。ただ彼も外野は守れるが、もとは内野手で、これまでメジャーでは控えクラスの実績しかない。
40人枠では、フィリーズから、これもウェーバーで獲得した27歳キャメロン・パーキンスも42試合に出ただけの選手。40人枠以外のNRIでキャンプ参加のカーク・ニューエンハイスは、メジャー7年目だが3Aとメジャーを出入りするクラスの選手。
これを見ればマイアミ・マーリンズ程ではないが、失礼な言い方をするとポンコツ外野陣だ。
My oh my! Ichiro is reportedly nearing a deal to return to the #Mariners. Club hasn’t confirmed. https://t.co/uDmBbtZ9dW pic.twitter.com/F5zFN3XS9M
— MLB (@MLB) 2018年3月5日
背番号「51」で復帰が有力なイチロー。この加入で、一気にアップグレードに成功したと言える。
今さら紹介するまでもないが、イチローは2001年にシアトル・マリナーズでメジャーデビュー。12年7月にニューヨーク・ヤンキースへ電撃移籍。その後、15年から3年間、マイアミ・マーリンズに在籍した。