ヤンキースの田中将大が23日(日本時間24日)、レイズ戦に先発し、7回97球を投げ被安打5、失点2、7奪三振で1四球だった。
ヤンキース田中将大が好投!
全盛期の球威が戻りつつある田中。今季最初の2試合の平均球速が90.6マイル(約145.8キロ)だったのに対して、マリナーズ戦では93.2マイル(約150キロ)まで上昇。
最速は94.5マイル(約152キロ)で、6回以降にも計測していた。田中の防御率は2点台の2.92、WHIP0.97は、手術明けとしては及第点と言える。
試合は、対レイズ戦の防御率2.70と相性の良い田中と、主軸が不振のヤンキース打線が、レイズのプロスペクト左腕スネルに抑えられる投手戦になった。
田中は4回、モリソンに右中間二塁打を打たれ、2死までこぎつけたものの高めに浮いたボールをディカーソンに左翼線二塁打を許し同点にされた。
5回には1死走者なしからキアマイアーにライトポール直撃の勝ち越し本塁打を浴びる。
しかし、それ以外の5イニングスはレイズ打線に付け入るスキを与えない好投だった。球威が戻りつつあることとチーム打率AL13位、チーム得点AL12位タイというレイズの貧打線に助けられた。
試合は、田中の後を継いだベタンセスとミラーの最強バックエンドが8、9回を完ぺきに抑え、打っては9回裏2死からマッキャンがサヨナラソロホームランをライトのアッパーデッキに突き刺した。
敗れはしたもののレイズは、背番号4番、期待の左腕スネルが、5回90球、被安打2、与四球1、失点1。ゲームスコアも田中とほぼ同じの64をマークする上々のメジャーデビューだった。
Put it in the book: @snellzilla11's debut. #RaysUp pic.twitter.com/k4hHgBt6Ml
— Tampa Bay Rays (@RaysBaseball) 2016年4月23日
23歳のブレイク・スネルは、昨年シングルAでシーズンをスタート。
途中ダブルAに昇格して、開幕から46イニング無失点を記録。最終的にトリプルAでシーズンを終え、防御率1.41、134イニングで163三振を奪い、昨年のUSAトゥデイとベースボール・アメリカによるマイナーの最優秀選手に選ばれた逸材。
次にレイズが5人目の先発が必要になるのは5月10日なので、1試合でマイナーに戻ることが濃厚だが、制球が良くなれば貴重な左腕になりそうだ。