レッドソックスの上原浩治投手は現地5日、敵地での宿敵ヤンキース戦で今季24セーブ目を挙げた。レッドソックスは守護神の活躍もあり、2-1で勝利して連敗を2で止めた。
上原は、9回の1イニングを1安打、1四球、無失点。これで、6月2日のツインズ戦から14試合連続のセーブ成功。
デーゲームの登板に悩む時期もあったが、今季は26度のセーブ機会に登板し、実に24度成功という抜群の安定感だ。
防御率2.27。セーブ機会では防御率1.13というデータもあり、競争の厳しいメジャーでクローザーとしての地位をキープしている。
我らが守護神上原選手@TeamUehara 昨晩のヤンキース戦で24セーブ目!!! pic.twitter.com/HPf2kZqOLO
— ボストン・レッドソックス (@redsoxjp) 2015, 8月 6
これは少し前の話だが、マリナーズなどで活躍した元メジャーリーガーで現解説者のハロルド・レイノルズ氏がFOXスポーツの全米中継で、上原の投球術を解説。
「毎回スプリットを投げるのですから、それを狙えばいいのですが、腕の角度がファストボール(速球)にしか見せません。そして、直球のようにハードに投げ込むので、それを称えなければいけません」と、同じ腕の振りから2つの球種を投げ込んでくる守護神の投球を称賛している。
これがメジャー通算85セーブ目で、記録に関しては一切気にしていないタイプの上原だが、ドジャースなどで活躍した斎藤隆(現楽天)の84セーブを上回り、日本人メジャー歴代単独2位に浮上した。
ちなみに、1位はマリナーズでプレーした佐々木主浩氏の129セーブで、現時点では程遠い数字だが、昨季マークした自己最多記録の26セーブにあと「2」と迫っていて、このペースで今季40セーブちかくまで数字を伸ばせば、来季での記録更新も見えてくる。
また、この日はヤンキースのGM特別アドバイザーを務める松井秀喜氏が球場を訪問。TV中継での解説も務めた。
上原は、インタビューで「マッキャンへの初球のストレートを決められるあたりは素晴らしい」と巨人時代の先輩に褒められると、「あの初球は正直あぶなかったですね」と苦笑い。
さらに「本当によかったです。試合前に松井さんに会って、打たれたら何言われるか分からなかったので」とジョークで答えた。