現地11日(日本時間12日)、ヤンキースがカブスからFAとなっていた右腕マーカス・ストローマンと2年3700万ドルの契約を結ぶことで合意した。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報として伝えている。
MLB契約情報
ニューヨーク州出身でメジャーキャリア9年、32歳のベテラン右腕は、ヤンキースへの移籍を希望しているという情報があった。
ストローマンとヤンキースの契約は、3年目が成績に応じて自動的に行使されるべスティング(相互)オプションとなっているようだ。
Yankees, RHP Marcus Stroman reportedly agree to 2-year deal with vesting option, per @MLBNetwork Insider @JonHeyman. pic.twitter.com/o0xWrXcwvh
— MLB (@MLB) January 12, 2024
ストローマンは、2017年WBC米国代表で大会MVP。昨年はWBCプエルトリコ代表。通算77勝、通算防御率3.65。
約173センチと小柄なことから“小さな剛腕投手”というイメージだったが、近年はツーシーム主体の投球でゴロに打たせてとるピッチングスタイルに変わってきた。
大谷が二刀流で活躍した2021年に、自身のX(ツイッター)でコメンテーターが批判している映像を貼り付け「このマヌケのビデオを見てくれ。こんな野球のことを分かっていないメディアのくだらない意見を聞くことはない」と投稿して話題になった。そんな歯に衣着せぬ発言が有名で毒舌が楽しい個人的にはお気に入りの選手だ。
昨季は前半戦が好調で2019年以来、4年ぶり2度目となるオールスター・ゲーム選出を果たしたが、後半戦は故障に苦しみ、最終的には27試合(うち25先発)で10勝9敗、防御率3.95だった。
昨年オフにオプトアウト(契約破棄)の権利を行使してカブスからFAになり移籍先が注目されていた。
常に勝つことが求められている東海岸の名門ヤンキースだが、ようやく実績ある先発投手の補強に成功し、これでゲリット・コール、カルロス・ロドン、ストローマン、ネスター・コルテス、クラーク・シュミットと先発ローテーションの5枠が確定した。