NPBのDeNAからポスティング・システムを利用してメジャー移籍を目指していた今永昇太投手が現地時間9日(日本時間10日)、鈴木誠也が在籍するシカゴ・カブスとの契約に大筋合意したと「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールら複数の米メディアが報じている。
MLB契約情報
今永は木曜日にメディカルチェックを受けて問題がなければ正式契約に至る見込みだが、日本時間10日の午前9時の時点では契約の詳細は流れていない。
昨年11月27日(同28日)にポスティングを申請している今永だったが、交渉期間は45日間で、米東部時間1月11日午後5時(同12日午前7時)に期限が迫っていた。
Cubs, LHP Shōta Imanaga reportedly agree to deal, per @MLBNetwork Insider @JonHeyman. pic.twitter.com/UwpUbvZRlQ
— MLB (@MLB) January 10, 2024
30歳の今永は、このオフに何度も紹介しているが、福岡・北筑高、駒大を経て2015年ドラフト1位でDeNA入り。
2019年には13勝を挙げるなど3度の2桁勝利をマーク。今季は22試合登板して7勝4敗、防御率2.80。174奪三振で「最多奪三振」のタイトルを獲得した。NPB通算は165試合登板で64勝50敗、防御率3.18。
昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝の米国戦で勝利投手になるなど今オフのFA市場で注目される先発左腕の一人としてMLB公式サイトでも大谷翔平、山本由伸に次いで10位にランクされるなど「先発ローテーションの2~3番手の投手という高い評価を得ていた」。
FA市場には依然としてブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリーといった左腕たちが残っているが、MLBで実績のある彼らよりも先に新天地が決まった。
獲得候補のファイナリストにはレッドソックス、カブス、エンゼルス、ジャイアンツなど4球団が挙がっていたが、鈴木誠也が在籍する米2番目の大都市シカゴをフランチャイズにする古豪・カブスを選んだようだ。
ナショナル・リーグの中地区でも日本人選手が二人も所属するチームが誕生して西地区のドジャースやパドレスと共に応援しやすくなった。
これまではアメリカン・リーグの東や西が多かったイメージのメジャーリーグだが、多少変わってきたようだ。