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【MLB移籍情報】メッツがスターリング・マーテイを補強、攻守を強化

 

エドゥアルド・エスコバーとの契約合意が報じられたメッツがスターリング・マーテイ外野手と契約に合意した。

 

 

MLB移籍情報

 

マーテイは今オフのFA外野手の中では、(とくに中堅手としては)トップクラスの選手。契約内容は4年総額7800万ドル。身体検査をクリアしたのちに正式契約になる見込みだ。

 

 

 

メッツは、ここでもすでに紹介したエドゥアルド・エスコバーに続いてアスレチックスからFAのマーク・キャナとも2年2650万ドル(球団オプション1年)で契約に合意しており、新GMビリー・エプラーが立て続けにビック・ディールを決めたことになる。

 

 

玄人好みの好選手、マーテイらの加入で外野陣は厚みが出た

 

33歳のマーテイはファングラフスのfWARで、今オフFAの外野手部門ではトップ。メジャーキャリア10年のベテラン外野手で、今季は7月末のトレード期限にマーリンズからアスレチックスへ移籍。

 

マーリンズでは64試合に出場して打率.305、出塁率.405、OPS.856、本塁打7、盗塁22をマーク。ア・リーグのアスレチックスでも56試合で打率.316、出塁率.359、OPS.824、本塁打5、盗塁25。

 

一時は打率でトップ、盗塁数ではトータル47でメジャートップだったが、シーズン途中にリーグをまたいで移籍したため各リーグで規定打席に達せず個人タイトル争いではいっさい名前がなかった。

 

最終的には2球団で打率.308。どちらのリーグでも首位打者にならない数字だったが、出塁率.381、wRC+133、fWAR5.4は高い数値だ。

 

盗塁数でも2球団で47を記録。トータルではMLB最多だったが、ナ・リーグでの盗塁22は5位。ア・リーグでの盗塁25は6位タイだった。

 

 

メッツは低迷した打線のアップグレードに成功

 

エスコバーとキャナに加えてマーテイとも合意したメッツ。これでクオリファイング・オファーを拒否したマイケル・コンフォート右翼手との再契約は、ほぼなくなったと見ていいだろう。

 

この3人の補強は、メッツの打線の中では、主軸のピート・アロンゾ一塁手ロビンソン・カノー二塁手フランシスコ・リンドーア遊撃手の前後を打つことが考えられ、マイケル・コンフォート、ハビアー・バイエズの再契約ができなかった場合でも、十分に戦える戦力のように感じる。

 

メッツ打線はチーム打率でMLB30球団中20位。得点数 で同2位、本塁打数で同25位と低迷していたが、この3人が、今季のような力を出してくれれば攻撃力は大幅にアップするだろう。