トレード期限前の動向を連日お伝えしているが、この夏は早くから「売り手」として予想されたロッキーズやツインズ以外に昨年まで優勝争いをしていたカブスやナショナルズが「売り手」になったことで、有力選手がトレード市場に放出され例年にも増して活況を呈している。
フラッグディール・トレード情報
アンソニー・リゾの争奪戦に敗れたレッドソックスが、左の長距離砲カイル・シュワーバーを獲得した。
Red Sox To Acquire Kyle Schwarber From Nationals https://t.co/od7XBkbqYL pic.twitter.com/l4Mz0kIflo
— MLB Trade Rumors (@mlbtraderumors) July 30, 2021
ご存じの方も多いと思うが、カイル・シュワーバーもアンソニー・リゾと同じカブスに所属していた選手で、リゾらと共に2016年にはカブスのワールドシリーズ制覇に貢献。昨季12月に6年間在籍したカブスからノンテンダーFAになり話題になった。
その後、単年700万ドル(22年は相互オプションでバイアウト300万ドル)でナショナルズに拾われた選手。
ナショナルズでは、72試合の出場で打率.253、本塁打25、打点53、OPS.910、OPS+149と活躍。6月には月間16本塁打をマークして自身初の「月間MVP」を獲得している。
7月の前半に走塁の際に右ハムストリングを痛めて10日間の負傷者リスト入りしているのが気になるが、8月中には復帰できるという事だ。
レッドソックスでは一塁手で起用か
レッドソックは、昨年後半に派手にデビューしたボビー・ダルベックが正一塁手として開幕から起用されていたが、打率.215、本塁打10、OPS.653と2年目の壁で伸び悩んでおり、強打の一塁手が補強ポイントになっていた。
このトレードで交換要員としてナショナルズへ移籍するのはメキシコ出身の20歳の右腕アルド・ラミレス。球団別プロスペクト・ランキングではレッドソックスの19位にランクインしている。