11日にレイズからDFAとなっていた筒香嘉智が、ドジャースにトレードで移籍することが発表された。
筒香がドジャースに
エンゼルスを退団してフリーエージェントになったアルバート・プホルスがドジャースとメジャー契約を結ぶことで合意したが、筒香のトレードは、その数時間後の発表で、これまた衝撃的だった。
このトレードでドジャースは金銭または後日指名選手1名をレイズに差し出す。
電撃移籍の背景は溢れかえるドジャースの負傷者リストに
筒香には、古巣の横浜DeNAベイスターズの三原一晃球団代表からラブコールが届いており日本球界への復帰が有力視されていた。
ただ、レイズの地元紙「Tampabay Times」のマーク・トプキン記者によればウエーバー公示中のクレームで通常の場合はドジャースが、筒香の残りのシーズン日数に相当する549万4624ドル(約6億400万円)を負担するとみられていたが、水面下での交渉の結果「ほぼ最低保障年俸(57万500ドル=約6200万円)を負担するのみで、大半をレイズ側が支払う契約を締結させた」という。
それが事実だとすれば移籍専門サイト「Trade Rumors」が、「彼の契約にコストはかからなかった」という記事も納得できる。
その記事によれば「ドジャースはツツゴウが横浜からポスティングされた時に獲得に名乗り出てはいなかった。
しかし、金銭的にも、今求めているニーズにもマッチしていたために獲得に動いたとみられる。ツツゴウはレイズで三塁、一塁、左翼手でプレーしていたため、ドジャースが好むマルチポジションプレーヤーとしてのモデルにふさわしいのだ。また、彼は故障者リスト入りした内外野をこなせる左バッターだったリオスの代用品としても相応しい」と解説している。
コディ・ベリンジャー外野手、A.J.ポロック外野手、コーリー・シーガー内野手など主力に負傷者が続出しているドジャースは、内外野をこなせるユーティリティ選手を探していた。
ドジャースは40人枠ロースターを空けるためにエドウィン・リオスを60日間の故障者リストに入れる措置をとった。
アルバート・プホルスは打撃面では筒香より結果を出せそうな気がするが、指名打者制のないナ・リーグでは守備に就かなくてはならない。これまで一塁の守備には就いていたものの、それ以外は三塁だけで、それも昨季と今季で計2イニングのみ。外野の守備には2003年を最後に守っておらず、それを考えた場合、筒香の方が使い勝手がいい。
しかも、契約は1年で終わる、主力が戻ってくるまでの短期間ならそれほど成績にこだわることがないし、筒香が本来のパフォーマンスを発揮すれば、思わぬ戦力アップにつながる。
今度こそ少ないチャンスをものにしろ筒香
ほかのチームなら傘下マイナーから若手をコールアップしてこの現状をしのぐものだが、ワールドシリーズ連覇を狙うドジャースには戦力ダウンは許されないのかもしれない。
メジャーレベルに達していないマイナー選手を起用するよりも多少の出費はあっても実績のある選手で、結果を出すことを考えているのかもしれない。
前回の記事でも紹介したが、プーホルスは左投手対策で起用。筒香は内外野を守るユーティリティとしての起用が予想される。
心機一転、筒香にはバウンスバックを期待する。
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▽Information source
https://news.yahoo.co.jp/articles/28bec28c03bc517331d9f7094f6cc3f2974a39d0