まさに、電撃的な発表だった。もう一度、アルバート・プホルスのアーチが見られる可能性が出てきた。
667本塁打のレジェンドがドジャースに!
5月15日(日本時間16日)、出場機会を求めてエンゼルスからDFA。フリーエージェント(FA)となったアルバート・プホルスがドジャースとメジャー契約を結ぶことで合意した。
BREAKING: The Dodgers and future Hall of Famer Albert Pujols are in agreement on a major-league deal for the remainder of the season, per source.
— Jorge Castillo (@jorgecastillo) May 15, 2021
LAタイムズのホルヘ・カスティージョがSNSで報道して各メディアがそれに続いたが、ドジャースの一塁にはマックス・マンシーがいるため、正一塁手としてではなくバックアップまたは代打要員としての起用をを受け入れたようだ。
背景には故障者続出のチーム事情
複数のメディアの記事を総合すると獲得に至った背景には、ドジャースの「故障者続出」というチーム事情がある。
ドジャースのデプスを見れば分かるが、主砲のコディ・ベリンジャーやザック・マキンストリー、A.J.ポロックが故障者リスト入り。さらに15日付でコーリー・シーガーも故障者リスト入りした。
ほとんどが10日間の比較的短期だが、内外野のユーティリティ選手エドウィン・リオスなどは肩の手術によって60日間の故障者リストに入り実質的に今季は絶望の可能性が高い。
162試合制でのメジャー制覇を目指すドジャースにとっては好位置でのポストシーズン進出は必須だが、レギュラーシーズンを優位に戦うためにも戦力ダウンは避けたい。そのために選手層の厚みは最優先事項でもある。
左投手対策としてのプホルスの補強
データ的には左投手対策が考えられる。MLB公式サイトでもそこに触れているが、今季のドジャースは右腕に対して打率.259、33本塁打、OPS.799を記録している一方、左腕には打率.217、11本塁打、OPS.663と打てていない。
プーホルスは今季、少ない出場機会ながら左腕に対して3本塁打、OPS.878の好成績を残している。
The Machine is heading to the World Champs.
The Dodgers and Albert Pujols reportedly agree to a deal, per @Feinsand. pic.twitter.com/PkIF7Fi8yn
— MLB (@MLB) May 15, 2021
また、正一塁手のマックス・マンシーを二塁や三塁へコンバートしてプホルスを一塁に起用する案もあり、プホルスには実績があるだけに若手を起用するよりは安定感が期待でき、メジャー最低保証年俸に近い金額で獲得できるためコスパ的にも負担が少ない。
マンシーは一塁に次いで二塁を守ることが多い選手でメジャー6シーズンで496試合のうち一塁で240試合、二塁で123試合、三塁で106試合出場しているので、この案も現実味がある。
さすが、アンドリュー・フリードマンが編成部門の取締役にいるだけのことはある。