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【球団人事】ロッキーズとメッツで球団幹部や打撃コーチを解雇の動き

選手と同様、球団幹部たちも結果を求められる厳しいプロスポーツの世界だ。

 

MLB球団人事

 

成績不振のよくある解任劇

 

4月後半、ロッキーズはゼネラルマネージャー(GM)兼取締役副社長を務めていたジェフ・ブライディッチが辞任した。

 

MLB公式サイトによるとロッキーズは、在籍26年目となるグレッグ・フィーセルが球団社長兼COOへと昇格し、ブライディッチに代わって野球運営部門のトップを務めることになった。

 

ブライディッチ氏は2004年にロッキーズのスタッフとして加わり、野球運営部門のシニア・ディレクター、選手育成部門のシニア・ディレクターを経て、2014年10月にGMへ昇格。

 

その間の2017年、18年にはロッキーズを球団史上唯一の2年連続ポストシーズン進出などGMとしての実績を作ったが、19年、20年は地区4位と低迷。2015年7月のトロイ・トゥロウィツキーの放出、今年2月のノーラン・アレナードの放出などでもファンの反感を買い、批判が出ていた。

 

ブライディッチは「球団の将来についてディック(球団オーナー)やグレッグ・フィーセルと話し合った結果、新しいリーダーシップ体制が必要ということが明らかになった。

 

「今回の決断はロッキーズと私にとってベストの方法になるだろう」と、コメントを発表しているが、ロッキーズは今季、開幕2戦目から4連敗、その後、ジャイアンツ、ドジャースの同地区ライバル相手に6連敗するなど開幕ダッシュに失敗し、不振の責任を取る形で辞任に追い込まれたのかもしれない。

 

 

メッツは打撃コーチらを解雇

 

新オーナー体制で優勝候補にも挙がり、注目のメッツだが、打撃コーチのチリ・デービス、アシスタント打撃コーチのトム・スレーターを解雇したと発表した。

 

メッツは4月を9勝11敗と負け越し、4月の月間チーム打撃成績はOPS.667とMLB30球団中25位と低迷。通算得点数も30位、本塁打数30位(共に5月5日終了時点)。

 

ほかにも得点圏チームOPS.582はMLB最低、得点圏チーム打率.208は29位(共に5月3日終了時点)。

 

好投手、ジェイコブ・デグロムが好投を演じても可哀そうなぐらい勝ち星に恵まれないことでも有名で、いかにランサポートがないということが打撃データでも裏付けされている。

 

なお、今季オフにインディアンスからトレードで獲得し、開幕前に10年3億4100万ドル(約350億円)の契約延長が決まったフランシスコ・リンドーアは、ここまで25試合で打率.157、本塁打1と苦しんでいる。