MLB メジャーリーグ物語

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MLB公式サイトが選んだ4月の球団別MVPは?

MLB 4月の球団別MVPは?

 

メジャーリーグ公式サイトで各球団別の「4月のMVP」を選出する特集記事が掲載されている。MLBは全米・カナダで30球団もあるので、選出するだけでも大変だろうと感じながら、それを読んでいたが、さすがに球団ごとにバラつきというか、相対的なものを感じる。

 

 

というのも球団ごとの好不調や戦力の差によってMVPの成績が大きく違うのがわかる。

 

 

例えば、インディアンスからはホゼ・ラミレスが選ばれたが、4月の成績は、

 

 

インディアンス:ホゼ・ラミレス

24試合 打率.273 7本塁打 15打点 4盗塁

10四球 10三振 出塁率.340 長打率.568 OPS.908

 

 

悪くはない数字で、ラミレスはドミニカ出身の好打者だが、これだったら大谷翔平の4月(打率.283、8本塁打、19打点)の方が上だ。ただ、エンゼルスにはマイク・トラウトがいるので大谷は選ばれていない。

 

 

エンゼルスマイク・トラウト

21試合 打率.425 6本塁打 14打点 0盗塁

14四球 23三振 出塁率.523 長打率.781 OPS1.304

 

 

トラウトのOPS1.304は驚異の数字だ。

 

 

だから、公式サイトの記事にツッコミを入れるわけではないが、打線が弱ければ打率.273、7本塁打、15打点でもMVPになるから、この手の記事は、そんなものだろうと読むのが正しいかもしれない。

 

 

時々、日本の選手が選ばれたら大騒ぎするのが日本のメディアだが、これは相対的なもので絶対的なものだということを考えたほうがいい。ただし、30球団もあれば選出するだけでも大変なことは良くわかる。

 

 

気になる選手をピックアップ

各球団ともやはり年俸の高い選手がそれなりの数字を残し、選ばれている。興味のある方は下記のurlから確認していただきたい。

 

 

MLB

Each team's MVP through the first month

 

MLB.JP(日本語版)

http://www.mlb.jp/category/news/#41361

 

 

全部紹介すると長くなるので省略するが、注目選手は、ロイヤルズの先発右腕ダニー・ダフィー。4試合(4先発)で3勝1敗0セーブ 防御率0.39。

 

 

メッツのサイヤング賞投手ジェイコブ・デグロムの5試合(5先発)、2勝2敗、防御率0.51と遜色ないのが分かる。奪三振はデグロムが59で圧倒的に多いが...

 

 

ブルワーズの先発右腕コービン・バーンズも5試合(5先発)で2勝2敗、防御率1.53。凄いのは開幕から無四球で49奪三振という記録的な数字をマーク。これまでの記録はドジャースのクローザー、ケンリー・ジャンセンが持つ開幕から無四球で51奪三振だから次の登板でバーンズが新記録に塗り替えるかもしれない。

 

 

ほかには、レンジャーズのニック・ソラックホワイトソックスイェルミン・メルセデスらも好調だったようで、球団別MVPに選ばれているが、個人的にはシーズンインの時点でノーマークの選手だった。