MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

長距離砲ヒメネス長期離脱でどうなるWソックスの外野陣?

開幕を数日後に控えたこの時期に最も注意しなければならないのはヘルシーな状態で開幕日を迎えることだろう。何度も経験しているベテランならわかることだ。

 

 

ホワイトソックスのリック・ハーンGMは正左翼手エロイ・ヒメネスが左胸筋腱断裂により5~6ヶ月離脱する見込みであることを明らかにした。

 

ヒメネスは前日のアスレチックスとのオープン戦で2回表にショーン・マーフィーの本塁打を捕球しようとした際、左腕がフェンス上部に引っかかる形となって負傷していた。

 

 

ヒメネス離脱でホワイトソックスの外野陣は?

 

5~6ヶ月離脱するといことは極端な話、今季を棒に振ったことになる。24歳で、今季がメジャー3年目になるヒメネスだが、キャンプの調整方法が分からないのだろうか?

 

動画でも何回か見たが、外野手がグローブを出したくなる打球でもあるが、その代償を考えた場合、オープン戦のこの時期に、そんなに必死に獲りに行くシーンでもないだろう。

 

でも、それが分からないぐらい頭がおかしいのかもしれない。リック・ハーンGMの立場になって考えてみると、負傷したヒメネスには失礼だが、チームに対する影響を考えた場合、そんな気がする。

 

 

一流選手になる条件には、そういう自己管理ができることも必要だ。反射神経的に動くより「本番への調整」ということを忘れてはいけない。数億円を稼ぐメジャーリーガーの場合、なおさらの事だ。若さが出ただけでは済まされない。

 

 

今季、下馬評が高いホワイトソックス

 

アメリカンリーグ中部地区の優勝候補にも挙がっていたホワイトソックス

 

下記はポストシーズンへの進出予想だが、ホワイトソックスは中部地区2位、6割近い確率でポストシーズン進出が期待できるチームと予想されていた。

 

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特に好きなチームでもないが名将トニー・ラルーサが35年ぶりに古巣へ復帰し、この数年の補強もあって、今季はどんな戦いをみせるのか?多少は気なっていたチームだった。しかし、主軸の離脱は大きな戦力ダウンになる。

 

24歳のヒメネスはマイナー時代から超有望株と期待され、メジャーデビューした2019年は122試合に出場して打率.267、31本塁打、79打点、OPS.828を記録。

 

メジャー2年目の昨季は55試合に出場して打率.296、14本塁打、41打点。60試合制の変則シーズンだったが、OPS.891を見てもわかるとおり前年を上回る成績を残していた。

 

 

外野手は有望株アンドリュー・ボーンの成長に期待

 

正外野手は左翼がエロイ・ヒメネス、中堅ルイス・ロベルト。右翼はアダム・イートン。破壊力はあるが守備に不安が残るヒメネスの代わりにユーティリティのレウリー・ガルシアイートンの控えに第4の外野手アダム・エンゲルだったが、エンゲルも右ハムストリングを痛めている。

 

指名打者は4月に23歳になる2019年のドラフト1巡(全体3位)ピックのアンドリュー・ボーンになる可能性が高かった。エドウィン・エンカーナシオンの穴が痛いところだが、ハーンGMが新人としては球団史上最高額の約720万ドルで契約したボーンに期待する部分は大きい。

 

当面の間はアンドリュー・ボーンを残りのオープン戦で左翼手として起用し、テストする方針だという。ボーンとレウリー・ガルシアがヒメネスの代わりになる。第4の外野手はNRIでキャンプに参加のニック・ウィリアムスあたりだろうか。