MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

現時点でMLBとMLBPAが合意しているプロトコル

 

MLB2021シーズンは現地時間4月1日(日本時間2日)に開幕する予定だが、以前にメジャーリーグ機構側(MLB)と選手会(MLBPA)が合意した今季のプロトコルを確認したい。

 

MLBとMLBPAが合意しているプロトコル

 

メジャーリーグ機構(MLB)とメジャーリーグベースボール選手会(MLBPA)は、春季トレーニングと2021年レギュラーシーズンの安全衛生プロトコルについて合意に達していた。

 

 

両者が合意した安全衛生規定は、新型コロナウイルスパンデミックの影響で短縮された昨年に導入した2つのルールが21年シーズンでも採用されることに決まっていた。

 

 

2つのルールを今季も採用

MLB公式サイトによると2ルのルールとは、下記のルール。

 

ダブルヘッダー7イニング制

 

②延長タイブレーク

 

 

ダブルヘッダー7イニング制

昨季は新型コロナウイルス関連の理由によって45試合が延期となり、カージナルス対タイガースの2試合だけが消化されなかった。その結果、短縮シーズンのなかで56度のダブルヘッダーが発生し、これは1984年の76度以来の多さだった。

 

全試合の約12%がダブルヘッダーの試合で、これは1978年の13.6%以降では最高の割合だったことから考えると、ダブルヘッダー7イニング制の導入は違和感があったが、コロナ禍のシーズンにおける選手の負担を軽減するうえでは、重要なルールだったと言えるということだ。

 

 

②延長タイブレーク

延長タイブレーク制はソフトボールのように、無死二塁からイニングをスタートするルールで、昨年は78度の延長戦が行われたが、最長の試合は13イニングだったということで、長時間のゲームがなくなり、一定の効果があったということだ。

 

 

決まらなかったルールもある

 

今回の合意には、ユニバーサルDH(=両リーグで指名打者制を採用)とポストシーズン出場枠の拡大は含まれておらず、これらについては、シーズン開幕までの期間で交渉が継続されるとみられている。現時点ではナ・リーグのDH制は見送られたようだ。

 

 

シーズン開幕日に全球団の試合が組まれるのは1968年以来53年ぶり。そのうち12試合が同地区対決になる。

 

 

スケジュールに関しても合意してていなかった。メジャーリーグ機構は新型コロナウイルスの感染拡大状況を考慮したうえで、シーズン開幕を4月28日に延期し、154試合制でシーズンを開催することを提案していたが、選手会はこれを拒否している。結局、4月1日開幕で10月31日に閉幕するスケジュールになったようだ。

 

 

 

4月1日開幕、10月31日終了(レギュラーシーズン)

2021年シーズンは予定通りにスタートすることになり、2月17日にスプリング・トレーニング開始、4月1日にシーズン開幕というスケジュールで進んでいる。

 

 

問題は有料観客試合にできるかどうかだろう。そうすることによって球団収入の大半を占める入場料収入が入り、選手やスタッフに対する支払いも済ませることが可能になる。逆にこれができないとなると球団の赤字が増えて試合数を削減して欲しいという意見が各球団から出ることになる。

 

 

162試合を全試合通常通りの有観客で開催できれば、何の問題もないことだが、最初は20~50%の入場制限などが科せられそうで、試合数の決定は、ワクチンとの兼ね合いもあって難しい判断になりそうだ。コロナの状況次第といったところだろう。

 

 

今後の成り行きを注視していきたい。

 

 

 

 

 

▼記事参考

http://www.mlb.jp/category/news/#39349