ブルペンの中核ザック・ブリットンが開幕絶望
フロリダやアリゾナで開催されているオープン戦も中盤にさしかかると残念なニュースが飛び込んでくる。
現地時間3月9日(日本時間10日)、ヤンキースの公式発表で救援左腕ザック・ブリットンが左肘から骨片を除去する手術を受ける予定であることが明かされた。
LHP Zack Britton is expected to return to New York tomorrow and will undergo orthoscopic surgery to remove a bone chip from his left elbow in the upcoming days. The surgery is expected to be performed by Dr. Christopher Ahmad at NewYork-Presbyterian Hospital.
— New York Yankees (@Yankees) March 9, 2021
アーロン・ブーン監督は「2日以内に詳細がわかると思う」と復帰時期について具体的な言及を避けたようだが、通常は12~13週間は復帰まで擁する。リハビリ期間もあるので、そこまで計算すると開幕はおろかオールスター頃(シーズン中盤)まで故障者リスト(IL)に入る可能性も考えられる。60日間のIL入りだろう。
新型コロナウイルス感染の影響もあった
ブーンによると、ブリットンは過去2ヶ月間、新型コロナウイルスに感染して体調を崩し、スプリング・トレーニングに向けた準備に影響が出ていたという。ブリットンは地元紙「ニューヨーク・ポスト」に対して「(新型コロナウイルス感染は)大きな影響があった。体重がかなり減ってしまった」と話している。
ブリットンは昨季、20試合に登板して1勝2敗8セーブ、3ホールド、防御率1.89を記録。とくにクローザーのチャップマンが新型コロナウイルス感染で出遅れているあいだは代役としてクローザーを務め、防御率1.91をマーク。ブルペンの崩壊を食い止めた。
オフに救援右腕オルドリッジをライバルのレッドソックスにトレードして6年ぶりの両球団によるトレードで話題になったが、ブリットンの離脱で昨シーズンはMLB全体で16位だったブルペン防御率がさらに悪化することが考えられる。
ただ、ヤンキースは1月にダレン・オデイ、2月にジャスティン・ウィルソンと契約しており、この補強が生きてくるかもしれない。
さらに、マイナー契約だがNRIで参加の34歳左腕ルーカス・リットキーが40人枠へ昇格する可能性も出てきた。
As bad as losing Zack Britton is for the Yankees, it may open the door for Lucas Leutge, a non-roster invite whose been dominant early on in spring. Leutge has struck out 8 of the 11 batters he’s faced across 3 scoreless innings with a nasty breaking ball. pic.twitter.com/6uAJohgswX
— The Stable (@YourStable) March 10, 2021