MLB メジャーリーグ物語

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【MLB移籍情報】パドレスの補強 次は田中将大?

パドレス田中将大の獲得も検討か?

MLBは2020年に全体で約31億ドル(約3224億円)を失い、平均すると各球団は1億ドル(約104億円)以上の減収になった影響でスローテンポなストーブリーグだ。

田中将大は、2020年にニューヨークで48イニング(10先発)、防御率3.56、WHIP1.167 という安定した数字を残したが、他の多くのフリーエージェント(FA)選手と同様に動きの遅い市場に直面している。

パドレス田中将大にも関心

FA市場には20年サイ・ヤング賞トレバー・バウアーヤンキースからFAの田中将大リック・ポーセロ、ジェームズ・パクストン。ベテランでは、ジョン・レスター、J.A.ハップ、タイラー・アンダーソンなどの左腕投手とアダム・ウェインライトらが残っている。

今オフのFA選手で年俸1000万ドル(約10億円)以上の契約を手にしたのはチャーリー・モートン投手アトランタ・ブレーブスと1年1500万ドル)、ドリュー・スマイリー投手ブレーブスと1年1100万ドル)、ジェームズ・マキャン捕手ニューヨーク・メッツと4年総額4060万ドル)、リアム・ヘンドリックス投手ホワイトソックスと4年5400万ドル)の4選手だけだ。

そんな状況の中、パドレス田中将大の獲得を調査しているとの情報が広がっている。

パドレスと契約の可能性は?

今オフ、トレードでレイズからブレイク・スネル、カブスからダルビッシュ有を先発ローテーションに追加してリーグトップクラスの先発陣を形成しつつあるパドレスが、ヤンキースからFAの田中将大の獲得も視野に入れているとの報道があった。

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、パドレスは水面下で田中将大の調査を続けているということだ。

これは、まんざら飛ばし記事でもなさそうでパドレスの投手コーチが田中と馴染みのあるラリー・ロスチャイルド投手コーチで、ダルビッシュが移籍してチームメイトになるというのが、その根拠らしい。

投手コーチの件はFA移籍に重要な根拠かもしれないが、ダルビッシュの件は、あまり参考にならない。

それよりもパドレスには17年からスタッフとして加わった中垣征一郎・応用運動科学ディレクターら日本人スタッフの存在の方が大きい気がする。

中垣征一郎氏の存在は、プレラーGMが「自分が誇れる補強の1つ」と胸を張るぐらいの存在で、筑波大学、ユタ大学大学院などを経て、2004年に日本ハムのチーフトレーナーに就任した。

中垣氏は、18年シーズン終了まで2年間、傘下のチームを巡回しトレーニング指導に当たった。プレラーGMがレンジャーズの国際担当スカウトだった頃からその能力にほれ込んで誘っていたらしい。

ほかには、元メジャーリーガーの斎藤隆氏も16年からパドレスの球団スタッフに転身して主に編成部門業務に就いていた。

田中がパドレスと契約するとすれば、こうした日本人スタッフの実力を評価した球団の姿勢は見逃せないだろう。

先発ディネルソン・ラメットに不安材料

1. ダルビッシュ有 

2. ブレイク・スネル 

3. ディネルソン・ラメット 

4. クリス・パダック 

5. アドリアン・モレホン

※マイク・クレビンジャーはTJ手術で全休

上記がパドレスの近年にない充実した先発ローテーション(予想)だが、3番手の28歳右腕ディネルソン・ラメットに不安材料があることも指摘されている。

プレラーGMは外科手術を否定しているが、先発投手ディネルソン・ラメットは18年にトミー・ジョン(TJ)手術を受け、19年7月にメジャーに復帰したが20年9月下旬に右上腕二頭筋を痛めてポストシーズンの大事な場面でロースターから外された。

ラメットは、故障前の69イニングで防御率2.09、WHIP 0.855、奪三振率12.1、K/BB比93/20を記録してパドレスの快進撃を支えていた一人だった。

スプリングトレーニングは通常通り参加予定だが、彼が1年間順調にローテーションを守れるかは不安材料だろう。

ラメットがローテーションから姿を消せば開幕前に評価の高いパドレスの先発陣であってもその分の戦力ダウンを差し引いて評価しなければならない。同地区には最強のドジャースがいるのでフロントからすれば楽観視はできないだろう。

そこで、実績ある田中将大の獲得話が出てきたと予想される。

田中将大

しかし、いつも感じることだが、こういう報道に飛ばし記事でもエンゼルスの名前が出てこないのが残念だ。

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