MLB メジャーリーグ物語

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MLB2020 新ルール改正のポイントは?

 

新ルール改正のポイントは?

メジャーリーグ機構(MLB)は13日(日本時間14日)、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて。これによりオープン戦中止とシーズン開幕の最低2週間延期が決まった。

最短でも4月9日まで開幕を延期。この4月上旬の開幕だと162試合を消化できるというが、オールスターゲームを中止して、このオールスターブレイクに試合をすることでスケジュールの遅れをカバーするという案も出ているという。

ネガティブなニュースが多いので、ここでも2月14日の記事で紹介した新ルールをもう一度確認したい。MLBネットワークの番組から要点をまとめてみた。特に新しいものではなく、昨年秋に報道されたものがほとんどだ。

🔽MLBネットワーク

https://www.mlb.com/video/mlb-tonight-on-new-rule-changes

大きく分けて4項目あるが、まず、ロスターの改定項目として数項目が変更された。

①アクティブロスターに関する変更

アクティブロスター(ベンチ入り人数)が1人増えて26人になった。

これは選手会(MLBPA)からの要望があった事項だ。ただし、投手は13人までしか登録できない。通常はスターター5人、リリーバー8人というチームが多かったので、ブルペンに関しては、この変更はあまり影響がないだろう。

野手に関して1人増えたのは、選手への負担や出場機会の増加を考えると数値化しにくい事項だが、162試合の過密日程だから選手会の主張はわかる気がする。

9月の「セプテンバー・コールアップ」(25人から40人枠への拡大)は28人に抑えられた。投手は13人から14人。「セプテンバー・コールアップ」は実質なくなったと考えていい。頻繁に投手をつぎ込む「時間のロス」を抑えたい考えなのだろうが効果があるかどうか疑問視されている。

「投手」「野手」に加えて「2-WAY PLAYERS」、いわゆる二刀流というカテゴリーが正式に新設された。

これもメジャーファンの方なら知っている項目だろう。ただし、誰でも宣言すれば二刀流として認められるわけではなく、そのシーズンまたは前年に投手として20イニング以上に投げ、野手として20試合以上にスタメン出場して3打席以上に立つ必要がある。

二刀流選手は「投手」に区分されないので26人枠で実質14人の投手がベンチ入りできることになる。これはメリットだろう。この事については、以前にもふれた。

これを受けて「野手」が登板できるケースも制限が設けられ、延長戦もしくは6点以上の点差がついた場合に限られる。

これまでのダブルヘッダーにおける「27人登録ルール」は26人に変更された。

②「3-BATTER MINIMUM」投手は最低でも3人と対戦する必要

いわゆる「ワンポイント禁止」というリリーバーの登板を想定して制限されたルールで、これにより“一人必殺”という起用ができなくなる。時間短縮に効果があるのか、疑問視されている改定ルールだ。なお、先発投手にも適用される。

故障者リストに関するルール

故障者リストと再昇格までの期間」については、投手(or二刀流選手)は10日間から15日間に戻される。野手は10日間のまま。

④チャレンジタイムの変更

チャレンジまでの時間についても「時間短縮」という観点から、これまでの30秒から20秒に短縮された。

以上の変更が、2020年のメジャーリーグにどう影響するのか?なぜ、こうした変更をコミッショナーが行ったのか?

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