MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

今オフFAになるポジション別リスト《一塁手編》カブスはリゾのオプションを行使

 

 2019年から20年オフのフリーエージェント(FA)市場は、本格的にスタートしている。今回は「一塁手」をピックアップ。10月にも紹介したが、多少、動きがあったので紹介したい。

 

 

MLB移籍情報

 

一塁手

()内は年齢とWAR/19年所属球団/19年サラリー

 

ライアン・ジマーマン(35歳/0.1)WSH 1800万ドル ※C

ミッチ・モアランド(34歳/0.7)BOS 650万ドル

ティーブ・ピアース(37歳/-0.9)BOS 625万ドル

ジャスティン・スモーク(33歳/0.2)TOR 800万ドル

ジャスティン・ボーア(32歳/-0.4)LAA 250万ドル

アンソニー・リゾ(30)CHC 1450万ドル ※C

エリック・テイムズ(33)MIL 750万ドル ※C

ルーカス・デューダ(34歳/-1.0)

ヨンダー・アロンゾ(33歳/-1.2)

マット・アダムス(31歳/-0.1)

 

※年齢は、現地時間2020年7月1日時点の年齢と今季のFanGraphsによるWARを記している。

PはプレイヤーオプションCはクラブオプション

 

 

 

 アンソニー・リゾはカブスとの球団オプションを行使している。リゾの契約は2013年から7年4100万ドルで来季2020年と21年は、それぞれ1650万ドルの球団オプション(バイアウト200万ドル)になっている。

 

 カブスではチームリーダー的存在で今季の成績から見て確実に更新されるという予想通りだ。

 

 リゾは30歳、今季は、146試合出場、打率.293、27本塁打、94打点、出塁率.405、長打率.520、OPS.924。2年連続3度目のゴールドグラブ賞を受賞している。守備の名手に贈られるフィールディング・バイブル・アワードも2016年に受賞。オールスターゲームにも3度選ばれているカブスを代表する選手だ。

 

  一塁手としてはMLB10位の年俸。同世代のパドレス、エリック・ホズマー(打率.265、22本塁打OPS.735)が来季2100万ドルなので、それと比べてもリーズナブル。

 

 来季あたりからカブスとの契約延長交渉が始まるかもしれないが、その場合カージナルスに移籍したポール・ゴールドシュミット(打率.260、34本塁打OPS.822)の5年1億3000万ドル(平均2600万ドル)あたりがベースになるだろう。

 

 

 

 

 10代の時に悪性腫瘍ホジキンリンパ腫の診断を受けたことから、その病気に苦しむ子どもや家族のための基金を設立している。

 

 こうした支援にも取り組んでいることが評価され、2017年にカブスの選手では3人目となるロベルト・クレメンテ賞を受賞している。現在のカブスではクラブハウスで中心的存在だ。

 

 ナッツのジマーマンは、6年1億ドルの契約が終了して20年は球団に選択権がある球団オプション。この2年間は18年が86試合、19年が52試合しか出場していない。

 

 エリック・テイムズは、韓国リーグ(KBO)から帰国後、3年総額1500万ドルで契約。この3年間で打率.241、72本塁打、161打点、OPS.848と実績を残していたが、ブルワーズはクラブオプション(750万ドル)を破棄した。

 

 ホセ・アブレイユは、ホワイトソックスからのクオリファイングオファー(1780万ドル)を受託した。打率.284、33本塁打、123打点、OPS.834、WAR2.4。今季のア・リーグ打点王を獲得。今季の年俸は1600万ドルだった。