MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

歴代日本人メジャーリーガーWARランキングTOP10

現役選手を含めた18年シーズン終了時の歴代日本人選手のWARランキングを調べてみた。

 

 

WAR(Wins Above Replacement)は算出方法が統一されていないが、ベースボール・リファレンス(Baseball Reference)とファングラフス(FanGraphs)があるので、その平均値でランキングを付けた。投手・野手を問わず、全ての選手を同一の土俵で比較することが可能だからだ。

 

 

数値の見方は、rWARなら、1シーズンで8.0以上でMVP級、5.0以上でオールスター選手、2.0以上でレギュラーといった感じだ。

 

 

fWARは、少し数値が低く算出されるので、6.0以上でMVP、4.0以上でオールスタークラスになる。

 

 

いずれも、マイナスのシーズンも出てくる指標なので、下記は、プラスマイナスの累計によるトップ10だ。どれだけチームに対する“貢献”を積み重ねているかを知ることができる。

 

 

R/ 氏名 / rWAR / fWAR

 

01. イチロー 59.3 / 57.6

02. 野茂英雄 21.8 / 27.3

03. 黒田博樹 20.7 / 23.7

04. ダルビッシュ有 18.5 / 19.4

05. 松井秀喜 21.2 / 13.1

06. 田中将大 15.5 / 15.5

07. 岩隈久志 17.2 / 11.7

08. 上原浩治 13.7 / 12.1

09. 大家友和 11.3 / 11.0

10. 長谷川滋利 11.5 / 4.0

 

 

イチローは、メジャー16年で2500試合に出場し、3030安打、打率.313、114本塁打、760打点、508盗塁。その凄さは、様々な角度で紹介しているので、そちらを参考にしていただきたい。

 

 

投手では野茂英雄(1995-2008)。彼が海を渡って道を作った。近鉄バッファローズファンで、野球場以外でもゴルフ場でも見かけたが、やっぱりひときわ大きかったのを覚えている。両リーグでノーヒッターを記録した。メジャー通算123勝はいまだに破られていない。

 

 

ノーヒッターといえば岩隈も2015年8月に記録している。近鉄楽天マリナーズというBクラスに在籍しながら日米通算で170勝108敗。与四球率(BB/9)で1.88という制球力が光った。NPB時代から何度も故障を克服して這い上がる姿は胸を打った。

 

 

上原浩治は13年のワールドチャンピオンに輝いたシーズンが思い出される。「BOSTON STRONG」を合言葉に夏場からクローザーとして大車輪の活躍だった。通算でWHIP0.89は特筆すべきデータといえる。

 

 

地味かもしれないが長谷川滋利も517試合に登板している。エンゼルスのイメージが強いが、マリナーズで2003年のオールスターゲームにも選出。その年に28.2回連続無失点という マリナーズの球団記録を樹立している。

 

 

ちなみに大谷翔平の18年は、rWARで3.9、fWARで2.8。大谷翔平が数年後には、ここに入ってくる可能性はある。