MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

MLB新人王にA.ジャッジとC.ベリンジャー 全米野球記者協会(BBWAA)選出

 

ルーキーが輝いた1年だった。新人王に選ばれた2人はチームの躍進に多大な影響を与え、勝利に大きく貢献した。

 

誰が投票してもこの2人を選んだに違いない。全米野球記者協会(BBWAA)30人の投票によって決まる2017年の新人王が発表され、ア・リーグは、ヤンキースアーロン・ジャッジ外野手ナ・リーグでは、ドジャースコディ・ベリンジャー一塁手がいずれも満場一致で選出された。

 

 

両リーグとも満場一致での新人王選出は、20年ぶりで、史上4回目。

 

ジャッジは昨年8月に、初打席初本塁打という戦列のデビューを飾り、MLB規定の関係で今季の新人王ということだが、22歳のベリンジャーは、4月25日のジャイアンツ戦で「8番レフト」でメジャーデビューした。故障のエイドリアン・ゴンザレスと入れ替わる形でのロースター入りだった。

 

彼のデビュー以後、それまで9勝11敗と開幕ダッシュに失敗していたチームをけん引するかのようにドジャースは快進撃を続けていった。

 

7月15日のマイアミ・マーリンズ戦では、球団新人史上初のサイクルヒットを達成。9月16日のナショナルズ戦で1930年のワリー・バーガー、1956年のフランク・ロビンソンと並ぶナ・リーグの新人本塁打記録38号本塁打をマーク。

 

9月22日のジャイアンツ戦で3回にジェフ・サマージャ投手から39号本塁打を記録し、ナショナルリーグのシーズン新人本塁打記録を更新した。

 

132試合、打率.267、出塁率.352、長打率.581、OPS.933、39本塁打、97打点、10盗塁、146三振。本塁打、打点はチームトップ。

 

ドジャースからは昨年のコーリー・シーガーに続き2年連続18人目の新人王となった。

 

ベリンジャー

 

ジャッジは「8番ライト」で開幕から出場。これは、正直言って意外だった。何度も紹介しているが、16年は84打数42三振、打率.179だったからだ。

 

しかし、開幕から打ちまくって4月は打率.303、10本塁打と不安を打ち消した。オールスター以後、打てない時期もあったが、シーズン52本塁打を放ち、マーク・マグワイアがマークした49本の新人最多本塁打記録を30年ぶりに更新した。

 

MLB公式サイトによれば127四球も1939年のテッド・ウィリアムス(107四球)を上回る新人記録となった。打撃以外の面でも見事なパフォーマンスを見せ、FanGraphs版のWARでは両リーグ最高となる8.2を記録。

 

ただ、ケチをつけるわけでもないが、シーズン208三振は、今季MLBワースト記録。200三振以上しているのは彼だけだ。ア・リーグ本塁打王MLBの三振王に輝いた。