クリス・セールの二ケタ奪三振記録
現地19日のアスレチックス戦でMLB記録の8試合連続二ケタ奪三振をあげたレッドソックスのクリス・セール投手が24日のレンジャーズ戦に先発、6奪三振にとどまり、期待された二ケタ奪三振の記録更新はならなかった。
新記録に期待がかかった試合だったが、レンジャーズのマイク・ナポリにビッグモンスター超えの11号ソロを被弾するなど4失点。7回1/3で6安打、1四球、6奪三振、4失点(3自責点)だった。
試合は、レッドソックスがレンジャーズ2番手投手のサム・ダイソンを攻略して7回に7点を奪い逆転。セールに5勝目(2敗)がついた。
二ケタ奪三振の連続試合レコードは、1999年のペドロ・マルティネス(レッドソックス)と2015年のホワイトソックス時代の自身が樹立したメジャー記録に並んでいた。
#ChrisSale & @45PedroMartinez with the best starts in @redsox history. We are blessed, #RedSoxNation. Catch Sale tonight vs TEX @fenwaypark! pic.twitter.com/COOxdqH5tJ
— Red Sox L.A. (@RedSoxLA) 2017年5月24日
28歳のセールは、2016年12月6日、ヨアン・モンカダ、ビクター・ディアス、マイケル・コペック、ルイス・アレキサンダー・バサベとの1対4の複数トレードで、ボストン・レッドソックスへ移籍。
今季は10試合に先発。4月は先発した5試合がすべて7回以上2自責点以下というハイ・クオリティスタート。5月の5試合でも4試合で6回以上3自責点以下というクオリティスタートをマークしている。
ここまで防御率2.34、WHIP0.84、73イニングで奪三振101、9イニングあたりの奪三振数(K/9)は12.45と極めて高い数値をマーク。奪三振数でMLB 1位。K/9で同2位。(規定投球回数以上)
MLBオールスターゲームも5回選出されており、昨年はアメリカン・リーグの先発投手を任された。しかし、オールスター後は失速し、3勝6敗、防御率3.56に終わった。
後半戦へのスタミナが問題だが、レッドソックスは左腕デビッド・プライスの復帰が予定されるし、先発ローテの補強を画策中との噂もあり、セールの負担を軽減できる条件は揃っていると考えられる。